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EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

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EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZine Press(AD)

全国行脚で社員の悩みに寄り添うマイナビ流IT×EX向上術 ボトムアップで“デジタル成功体験”を広げる

4ヵ月で865時間もの業務を効率化、取り組みを率いた2人のリーダーを訪ねる

 マイナビは現在、ITツールやAIにより社員の業務生産性を改善するEX(従業員体験)向上を推進している。なかでも、グループ会社を含め全国約8,300人を対象に行っている「ITツールによる業務カイゼン相談会」は、各地の拠点に担当者が赴き、悩みを抱える現場社員と対面して、課題解決に最適なITツールやAIの活用法を紹介する方式で進められている。約1年半の間に全国20拠点、30部門を対象に開催し、300件を超える相談に対応。現場の声に耳を傾けボトムアップで始めた取り組みは上位職層にも波及し、各部門でバラバラだった社内ITツールの標準化も進んでいる。同社はどのようにして全国の現場に寄り沿いながら、ITツールとAIを活用した全社的なEX向上を進めているのか、取り組みの中心メンバーが語った。

「提供だけで終わらせない」真のEX向上を目指して

 マイナビは2022年、社内のITおよびWebマーケティング関連の組織や人材を集約したデジタルテクノロジー戦略本部を設立。同本部を中心にしてシステムとデータ、人材の全社最適を図りながら、イノベーションをより加速していくためのデジタル施策を推進している。

 その中で注力していることの一つが、ITツールやAIを活用して社員の業務生産性を高めるEX向上施策だ。この取り組みは、デジタルテクノロジー戦略本部で社員のITツール・AI活用をサポートする「EX推進課」と「AI推進課」の2つの組織が中心となって進めている。EX推進課の設立目的について、課長の安藤優作氏は次のように説明する。

 「デジタルテクノロジー戦略本部の前身となる組織では、社内向けシステムの安定提供に重点を置いており、社員の業務に応じたITツールの活用を提案していくところまでは手が回らず、社員のITツール利用実態や満足度も把握できていませんでした。そうした状況を改善し、ただツールを提供して終わりではなく、その後の活用まで支援することでEXを高めていくためにEX推進課が設立されました」(安藤氏)

株式会社マイナビ デジタルテクノロジー戦咯本部 IT企画推進統括本部 EX推進統括部 EX推進2部 EX推進課 課長 安藤優作氏

 社員のAI活用推進を目的とするAI推進課(旧AIシステム3課)は2023年10月に設立された。マイナビでは、以前より“AIの民主化”を旗印にノーコードAIツールの社内活用を推進していたという。しかし、使いこなすには一定のスキルが必要であり、社員が自力でAIアプリケーションを作るのは難しかった。2022年後半に、より手軽に扱えるAIとしてChatGPTなどの生成AIが登場し、マイナビでは2023年8月に社内向けに活用できる生成AIを導入したものの、「業務部門にとっては生成AIも活用のハードルが高く、関心のある限られた人しか活用していない状況でした」と課長の清野淩氏は振り返る。そこで、生成AIをEX向上の切り札の一つとして普及させるべくAI推進課が立ち上がり、その役割を担っている。

社員の声に寄り添うべくAI・ITツール相談会を全国で実施

 EX推進課では、社員のEX向上を図るための施策を検討するにあたり、グループ会社を含む全国約8,300人の社員を対象に、ITツールの利用頻度や利用満足度を測るアンケート調査を2022年4月に実施。併せて、EX向上のためにどのような支援が必要かをヒアリングしたところ、「社内にたくさんのITツールがあるが、自分の業務でどれを使えばよいかわからない」といった声が聞こえてきた。「こうした悩みに対しては、社員と直接対話しながら『この課題にはこのツールが使えます』と説明することで、利用頻度や活用レベルを高められると考えました」と安藤氏。そこで、対面やオンラインで現場社員からITツール活用に関する相談を受ける「ITツールによる業務カイゼン相談会(以下、ITツール相談会)」を実施することを決めた。

 ITツール相談会の開催には、社内ツールの標準化促進の狙いもある。マイナビでは、グループウェアやコミュニケーションツールなどに社内標準を定めているものの、実際には事業部ごとにバラバラのツールを利用していた。それらを統一すればコストを削減でき、活用ノウハウなどのナレッジも共有しやすくなる上に、セキュリティ強化にもつながる。

 EX推進課でITツール相談会の準備が進められていた他方、AI推進課でもAIの活用促進に向けて現場社員と直接話す機会を求めていた。

 「それまでは、やりたいことが明確な組織の課題解決を伴走型で支援していました。しかし、これではAIに何ができて、自分たちの課題解決にAIをどう使えるかがわかっている組織しか支援できません。AIに関することなら何でも気軽に相談してもらえるような場所が欲しいと考えていました」(清野氏)

 そうした折、EX推進課がITツール相談会を始めると知り、それと併催する形でAI推進課でも「AI対面相談会」を開催するに至ったという。

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ITリテラシーには地域格差も? 全国20拠点へ出張したワケ

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この記事の著者

名須川 竜太(ナスカワ リュウタ)

編集者・ライター
編集プロダクションを経て、1997年にIDGジャパン入社。Java開発専門誌「月刊JavaWorld」の編集長を務めた後、2005年に「ITアーキテクト」を創刊。システム開発の上流工程やアーキテクチャ設計を担う技術者への情報提供に努める。2009年に「CIO Magazine」編集長に就...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社マイナビ

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