ARアドバンストテクノロジ(以下、ARI)は、ワークマンが、ARIが提供するファイルサーバー容量可視化、分析システム「ZiDOMA data(ジドーマデータ)」、およびファイルサーバーデータ移行サービスを活用し、Google Driveへの移行を実現したと発表した。

ワークマンでは、2017年に導入したファイルサーバー(使用容量は約15TB)について、2025年の保守期限前にリプレイスを検討。新たな機器購入によるデータ移行の手間を避けるため、クラウド化とGoogle Driveへの移行を決めたという。その際、シンプルな仕組みやコスト面といった観点から、ZiDOMAのファイルサーバーデータ移行サービスを採用したとのことだ。
移行プロジェクトが本格的に始動したのは、2024年7月。ARIは、2025年1月のデータ移行完了に向け、約2週間のPoC(概念実証)を実施したという。その結果に基づき、ワークマンは社内でのファイル整理期間を1ヵ月半確保し、6ヵ月かけて段階的に移行。ZiDOMA dataによるファイルサーバーの可視化により「眠ったデータ」が明らかとなり、移行対象を適切に選別することが可能になったとしている。ファイルサーバー内のフォルダに3段階の優先順位をつけて、順次移行作業を進行。初回移行での課題にも対応し、その後は差分移行を繰り返し実施することで、最終差分移行も予定より早く完了し、スムーズな移行を実現したとのことだ。
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