Workdayは、候補者体験エージェントを提供するAI企業「Paradox」の買収に関する最終契約を締結した。
Paradoxは、対話型AIを活用し、特に全世界で約30億人が従事するといわれる現場(フロントライン)業務において大量採用が求められる業界向けに、採用プロセスの各ステップを簡素化するソリューションを提供している企業だという。
今回の買収により、WorkdayはAIを活用したタレントアクイジションのソリューション群を拡充し、現場からバックオフィス、正社員から非正規雇用まで、あらゆる職種・雇用形態の人材の効率的な発見・採用・オンボーディングを実現するとしている。
AIによる候補者体験を再定義
Paradoxの候補者体験エージェントは、自然な対話を通じて、即時回答、セルフスケジューリング機能、24時間365日対応のサポートを提供するという。従来は時間がかかり負担の大きかった採用プロセスを、迅速かつシームレスな対話型プロセスに変えることで、ユーザーは大量採用のロールもより早く充足できるようになるとのことだ。
あらゆる人材に対応するタレントアクイジションのソリューション群
Paradoxの統合により、WorkdayはAI搭載のタレントアクイジションのソリューション群を拡充し、現場からバックオフィスまで、正社員・非正規雇用を問わず、あらゆるタイプの人材をより効率的に発掘から採用、オンボーディングまで実現できるようになるとしている。
Workdayは昨年、AIを活用したタレント探索・マッチングを実現するHiredScoreを買収しており、そこに候補者対応を実現する今回のParadox、そして採用からオンボーディングまでを一貫して効率化するWorkday Recruitingを統合してプラットフォームとすることで、組織が優秀な人材を惹きつけ、エンゲージメントを高め、定着させるための独自の立場を確立したと述べている。
同取引は、必要な規制当局の承認などの締結条件が満たされることを前提に、Workdayの2026会計年度第3四半期(2025年10月31日終了)に完了する見込みだという。
【関連記事】
・WorkdayのAIエージェントがAWSやMS、GoogleCloudなどのエージェントと簡単に連携可能に
・Workday、AIエージェントやアプリの開発・連携・管理など統合したツールセットを提供へ
・Workday、新たなエージェンティックAIを複数発表 外部人財調達、契約交渉など
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア