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幕を閉じた大阪・関西万博、フランスパビリオン成功の舞台裏を支えた「バーチャルツイン」技術とは?

このテクノロジーが「宇宙開発」の鍵を握る? “New Space時代”に必須の仮想シミュレーション

地球のデータセンターに依存しない「宇宙AI」とは?

 宇宙開発が過熱する背景には、民間需要の拡大や国家間競争に加え、「宇宙技術を地球課題の解決に還元する」という新たな価値観があるという。「宇宙技術は宇宙のためだけにあるのではない。地球規模の課題解決に還元されて初めて意味を持つ」とジグラー氏は語る。

 その象徴ともいえるのが、ダッソーとエアバスの防衛・宇宙部門(Airbus Defence and Space)が共同で進める「地球規模バーチャルツイン(Earth Virtual Twin)」の取り組みだ。これは、衛星画像とセンサーデータをもとに都市全体を精密に3Dモデル化し、従来は膨大な時間とコストを要した検証を短時間・低コストで実現するというものである。

 具体的には、化学プラント事故時の影響範囲予測や、ヒートアイランド現象を抑えるための建物配置の最適化、5G基地局の効率配置などが挙げられる。さらに災害対策では、洪水や地震といったシナリオを仮想空間で再現し、避難計画やインフラ復旧を事前にシミュレーションすることも可能になる。

 こうした取り組みは、すでに実用段階に入りつつある。GPS(全地球測位システム)は自動運転車の基盤となっており、衛星データは農業の収穫予測や肥料投入計画に活用されている。気候変動対策では温室効果ガスの監視や森林伐採検知が進み、低軌道衛星ネットワークはインフラ未整備地域に高速通信を届け始めた。ジグラー氏は、「地球バーチャルツインは都市計画や災害対応の在り方を根本から変える可能性を持つ」と力説する。

 さらに同氏は、今後の注目領域として「宇宙AI」を挙げた。宇宙AIとは、宇宙空間にコンピューティング環境を構築し、地球のデータセンターに依存せずAIが自律的に判断・処理を行う仕組みだ。

 その必要性の背景には、宇宙開発特有の「通信遅延」問題がある。火星探査では地球との通信で片道10~20分程度の遅延が生じるため、地球からの指示を待っていては緊急事態に対応できない。宇宙AIがこうした制約を克服し、探査機の異常修復や数千基規模の衛星コンステレーションの運用、さらには月や火星での基地建設を可能にするという。

 最後にジグラー氏は、宇宙開発の波及効果について「宇宙インターネットによる通信網拡張や、無重力環境での特殊製造など、新産業の芽も出ている。宇宙と地球の間には技術の循環が存在し、その循環こそが持続可能な発展の鍵になる」と述べた。

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この記事の著者

鈴木恭子(スズキキョウコ)

ITジャーナリスト。
週刊誌記者などを経て、2001年IDGジャパンに入社しWindows Server World、Computerworldを担当。2013年6月にITジャーナリストとして独立した。主な専門分野はIoTとセキュリティ。当面の目標はOWSイベントで泳ぐこと。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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