2025年10月15日、トヨクモは、モキュラと業務提携に関する基本合意書を締結したと発表した。両社は将来的な資本提携も視野に入れつつ、「kintone」連携による新たなクラウドサービスの共同開発を進めるという。
モキュラはクラウドサービスの開発を手がけるベンチャー企業。今回の協業では、モキュラの業界知見とトヨクモが持つkintone連携サービスのノウハウを組み合わせ、新たなサービスの開発を進めるとのことだ。
具体的には、モキュラが提供するクラウドサービス「人の目クラウド」の検知データをkintoneと連携し、関係者への共有や他の業務システムでの活用を可能にする。これにより、事故予防や安全対策、業務効率化に寄与するとしている。

人の目クラウドの特徴
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利用イメージは以下のとおり。
- ヘルメット着用の検知:建設・製造現場において、ヘルメット未着用の人を検知した場合、即時通知から注意喚起へとつなげる
- 滞在人数のカウント:店舗や施設において、レジの前に行列が4名以上並んでいる場合や、特定のエリアに10名以上の人がいる場合には通知する
- 進入検知:立入禁止エリアへの侵入を検知し、管理者への即時通知から迅速な対応へとつなげる
- 宅配・置き配の受け取り通知:宅配便やフードデリバリーが到着したタイミングを自動で検知し、担当者へ通知
- 勤怠・労務管理の強化:深夜や休日など、本来は申請が必要な時間帯に勤務している社員を自動で検知。未申請の残業や深夜勤務を即座に把握できる
- 備品・消耗品の自動管理:オフィス内の水ボトルやコピー用紙など、消耗品の減り具合をカメラで自動認識。一定の閾値を下回った時点で通知が送られる
- 会議室利用の最適化:会議室に実際に何人が利用しているかを把握できる。カレンダーの予約データと照合することで、無断利用の検知や、空予約の検知が可能になる
なお、同サービスは2026年中のリリースを目指すとしている。
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