SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2026 Spring

2026年3月 オンライン開催予定

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2025年夏号(EnterpriseZine Press 2025 Summer)特集「“老舗”の中小企業がDX推進できたワケ──有識者・実践者から学ぶトップリーダーの覚悟」

EnterpriseZineニュース

オンワード、ECサイトにGoogle Cloudの生成AI導入 「ささげ」で年間約200万円を削減へ

 オンワードデジタルラボは、Google Cloudの生成AIや関連AIサービスを活用したECサイト「ONWARD CROSSET」の改革を発表した。同社はオンワードホールディングスのデジタル戦略を担う中核企業として、OMO施策やDX推進を進めている。

画像を説明するテキストなくても可

 今回の施策では、検索機能の強化を目的としてGoogle Cloudの 「Vertex AI Search for commerce」を導入した。従来のECサイト検索は商品名や説明文のキーワード一致に依存していたが、今回導入したAIは意味を理解するセマンティック検索を実現。ユーザーの自然な言葉にも対応し、意図した商品への到達精度が向上したという。ABテストでは検索あたりの購入金額が14.2%向上するなど、顧客の利便性やコンバージョン向上を確認している。

 今後、ユーザーの過去購入・閲覧履歴に基づき、個々に最適な商品やカテゴリを表示するパーソナライズ機能の発展も計画されているとした。また、検索ワードに合わせトレンド性のある自動絞り込みキーワード(ファセット)表示も検討しており、直感的かつ快適な商品探索体験を目指している。

 EC運営に必須の「ささげ(撮影・採寸・原稿)」業務にもAIを本格導入。独自サービス「AIme(アイミー)」をリリースし、商品の説明文は生成AI「Gemini」で作成する。従来は担当者ごとに品質差があったが、作成時間を最大5割短縮しつつ品質を向上させた。また、画像編集には「Nano Banana」などを活用し、再撮影コストを抑制。年間約200万円規模のコスト削減効果も見込まれている。

 さらに、商品画像やモデル画像から動画を生成するAI「Veo」の試行も開始。高単価商品の販売促進に動画活用を図る一方、誤情報発信防止のためリスク管理も徹底している。

【関連記事】
オンワード、Centric SoftwareのPLM導入でDX推進へ
リコー、オンプレミス環境向きの次世代LLMを開発 Google「Gemma 3 27B」がベース
Googleの最新AIモデル「Gemini 3」発表、エンタープライズ向けに推論能力向上

この記事は参考になりましたか?


広告を読み込めませんでした

広告を読み込み中...

  • Facebook
  • X
  • note
関連リンク
この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/23335 2025/12/10 11:10

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング