アジャイルを成功させている人々は大抵の場合いくつかの「ツボ」を心得ています。残念なことにそれらは、本や雑誌の記事にハッキリと書かれているわけではありませんが、これからアジャイルに取り組む人たちが押さえておくべきポイントでしょう。
アジャイル導入3つのツボ
前回は、本当に代表的なものだけですが、アジャイル開発の導入メリットを説明しました。でも、それらは本当の話なのでしょうか、我々は今まで様々なバズワードに惑わされてきました。オブジェクト指向、PMBOK、EA、SOA・・・。 「これさえ導入すれば、問題がすべて解決します!」という記事を何回も目にしたことでしょう。では、結果はどうだったでしょうか?

実は、それらの技術の全てが「まがい物」だった訳ではありません。誇大に広告された部分はあったにせよ、本質を見極めて上手く活用すれば本当に役に立っていたはずのものもあるのです。アジャイルも同じです。実際の現場でアジャイル開発を成功させている人々には共通点があります。それは、成功のために押さえておくべき「ツボ」を心得ているということ。
アジャイルを夢の開発手法のように考えていれば、プロジェクトは失敗するでしょう。他の技術の二の轍を踏まないようにするためには、アジャイルの本質を踏まえておく必要があるのです。残念ながら、それらは本や雑誌の記事にハッキリと書かれているわけではありませんが、面白いことにアジャイルを成功させている人々はその「ツボ」を大抵心得ています。

これからアジャイル開発を実践しようと考えておられる皆さんは、このツボを知っておくことが重要です。この連載では、文化や慣習が異なる海外ではなく、日本の現場でアジャイルを導入し、効果を上げるための3つのツボをこっそりとご紹介します。(次のページに続く)
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牛尾 剛(ウシオ ツヨシ)
株式会社匠Business Placeチーフコンサルタントにして、合同会社シンプルアーキテクト代表。大手SIerに勤務していたアジャイル黎明期からアジャイル開発の先進的な事例を仲間と一緒につくりあげた。最近は大手企業様のアジャイル導入プロジェクトの案件に関わっている割合がどんどん増加中。PMや、超上...
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