NECは、独自のAI技術である「自動交渉AI」を活用し、複雑な納期・数量交渉を自動化する「NEC 調達交渉AIエージェントサービス」をNECグループ会社に導入。2026年4月から運用を開始した。従来は調達担当者が実施していた業務をAIが行うことで、取引に係る交渉に費やされる時間を削減し、需要変動への迅速な対応と業務効率の向上に貢献するとのことだ。
多くの企業では、人材不足や業務の属人化、コスト圧力などから、需要の変動や多様化に柔軟に対応した生産・調達体制の最適化が不十分だという。特に部品や原材料の納期・数量交渉は、生産計画に直結する重要な業務にもかかわらず、その複雑さに加えて交渉に多くの時間を要することから、十分な調整が行き届かない課題があるとしている。
NECは、独自のAI技術を活用し「自動交渉AI」を開発。同技術は、人間が介在することなくシステムが自律的に取引先と交渉を行い、最適な合意形成を支援するものだという。これにより、人手では対応しきれなかった膨大な品目についても調達タイミングの調整を可能にし、過剰在庫の抑制や欠品防止、納期遅延回避を実現することで、需要変動に強いサプライチェーン体制を実現すると述べている。
サービス導入前の実証実験について
サービス導入に先立ち、2024年9月から10月にかけてNECグループ会社にて実証実験を行い、約1,300品目の部品調達における取引先との納期・数量調整の自動化に成功したとのこと。同実証では、購買側の担当者が介在せずAIのみで合意が達成された割合を示す「自動合意達成率」が95%に達し、取引先と同社双方にとって最適な条件で交渉が成立しているという。また、交渉開始から完了までの調整時間は従来数時間から数日を要していたが、約80秒に短縮できることを確認できたため、今回サービス導入に至ったとしている。
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