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「選べる」「つながる」「見える」をコンセプトに、中堅・中小企業の攻めの経営をサポート

富士通の「GLOVIA」(グロービア)は、経営の可視化と迅速な意志決定をサポートするため、1996年に誕生した統合業務ソリューションだ。富士通がオフコン時代から提供してきた会計システムや生産、人事給与、販売管理などのシステムを発展させ、同様に歴史がある業種系のパッケージを合わせ、ブランド化。以降、富士通グループ全体で商品系列を整備してきたという。今回は、中堅・中小向け統合ERPパッケージ「GLOVIA smart」について、株式会社富士通ビジネスシステムに話を訊いた。

中堅・中小企業に適した「増改築型」ERPパッケージ

会計、人事給与など共通系のソリューションについて「元々、富士通自身のシステム構築のノウハウから生まれてきたもので長い歴史があり、他社とは違う特徴を持っている」と語るのは、株式会社富士通ビジネスシステム 民需ソリューション事業本部 GLOVIAビジネス統括部 プロジェクト統括部長 堀井勝俊氏。

 たとえば会計システムの財管一致の仕組み。富士通では1990年代に経理業務改革を行い、現場の取引明細データを徹底活用する仕組みを導入した。これは取引明細に勘定科目等の会計情報を付与し、そのまま仕訳伝票情報にする、財務会計情報と管理会計情報を完全に一致させるという取り組みだ。

 取引明細をそのまま会計情報とするデータベースを富士通ではファイナンシャル・データウェアハウスと呼んでいる。この会計情報に特化したデータウェアハウスを構築することによって、経理部門が必要とする財務会計と同一の数値事実を、事業管理部門や現場が、事業別、商品別、顧客別というように管理会計上の別の視点と切り口で見ることが可能になる。またトランザクションにおける取引明細をそのまま会計情報としてメモリー上に展開し、ドリルダウンするなど、秒単位で検索可能にした技術なども富士通の会計システムの強みになっている。

 GLOVIAは当初、大規模企業を主なターゲットにしていたが、1998年、中堅企業対象のERPパッケージである「GLOVIA-C」をリリースした。開発の背景について同統括部 共通業務ソリューション部 プロジェクト部長 梶山リョ亮氏は「当時、ERPという言葉が広く使われだした潮流もあり、中堅企業にも高機能なソリューションを安く、手軽に導入できるようにしたいと考えた」と語る。

 さらに2006年6月、GLOVIA-Cの柔軟性・拡張性をさらに強化した、中堅・中小向け統合ERPパッケージ「GLOVIA smart」をリリース。ユーザーの事業成長や変化に合わせて段階的に導入ができる「増改築型」の製品だ。「選べる」「つながる」「見える」をコンセプトに、会計・人事・給与ソリューションや業種ソリューションなど、幅広い品揃えが特長となっている。統合的、体系的に提供しているのは、以下のさまざまな業種業務ソリューションだ。

  • フロントソリューション
    ポータル、CRMナレッジセンターパック、ワークフロー
  • 業種ソリューション
    製造業、小売業、卸売業、サービス業など(順次拡充予定)
  • 会計/人事給与ソリューション:会計、人事・給与
  • 共通ソリューション:BIツール、文書管理、セキュリティ等

 各ソリューションはサービスパス(GLOVIA smart SOA)を通じて連携しており、さらにパートナー連携製品やユーザーの既存資産との接続も容易な設計になっている。 

 また2009年からクラウド・コンピューティングにも展開し、「NetSuite」としてソリューションの一部をSaaSで提供。現在利用可能なのは「ホテルSaaSサービス」で、今後は他のソリューション商品の強化・拡充を順次図っていく予定だ。

 なお、矢野経済研究所の「ERP/CRM市場の実態と戦略展望2009 -2010」において、GLOVIA smartは、中堅・中小企業(年商500億円未満)向けERPパッケージで、国内シェアトップという調査結果が発表されている。

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