SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

渡辺聡 クラウド時代のIT羅針盤

スマートフォンやスマートタブレットをビジネスにどう活用すべきか?混乱する実装仕様から浮かび上がる命題

第8回


「スマートフォンをビジネスに活用する」という話題が増えてきている。主な傾向としては、iPhone利用に代表される個人ユーザー向けのテーマだ。個人用のワークフローの管理手法であるGTD(Getting Things Done)や自己啓発系のビジネス書に代表されるようなビジネスパーソンのスキルトレーニングの流れと絡まり、ある一定のポジションを得ている。

iPadの主用途はコンテンツビューワー

 「スマートフォンをビジネスに活用する」という話題が増えてきている。主な傾向としては、iPhone利用に代表される個人ユーザー向けのテーマだ。個人用のワークフローの管理手法であるGTD(Getting Things Done)や自己啓発系のビジネス書に代表されるようなビジネスパーソンのスキルトレーニングの流れと絡まり、ある一定のポジションを得ている。

 また、個人ではなく会社としての取り組みとしては、「iPadをビジネスにどう活かすか」というテーマが多く目につく。iPhone型のスマートフォンが個人ユースの場面を軸とすることが多いのに比して、iPadタイプのスマートタブレット(注:筆者造語)では、個人ユースで何をするかと並んで会社での業務用途について紹介される場面が多いように見える。 本稿では、個人ユースではなく、ビジネスユースについて、ややスマートタブレットを意識しつつ現在の状況を整理してみよう。

 まず、スマートタブレットの代表格とも言えるiPadの利用用途の事例を見ていると、下記のようなパターンが多い。

  • 紙で管理していたカタログを電子化したい。顧客に見せる道具としてPCやタッチパネル端末では見栄えや操作感として納得できなかったが、iPadであれば紙に近い高精度な表現と直感的に触って使える便利さからも採用しやすい。
  • 店頭でお客様にタブレットを使って、カタログ情報を見せながらプレゼンテーションしたい。”スマート”に見せられることで商談の成約率を上げられるとしたらいい投資となる。
  • プラント設備の見回り監視などでの持ち歩き用途に際し、PCよりも持ち歩きがしやすい特性を生かし、コンパクトで機動性のよい端末としてタッチパネルのビューワーとして使いたい。
  • リテール店頭でお客様の待ち時間に見てもらえる雑誌やサイネージ、商品カタログのようなツールにしたい。店頭の棚制約で置けなかった種類のカタログ情報も載せられ、商品紹介の機会を増やせることを期待している。

 2つめのケースを除くと、大半が対顧客で見栄えの良さとカタログ情報の掲載範囲を増やせることを狙いとしたものが軸になっている。つまり、カタログに代表されるコンテンツビューワーとしての用途が主となっており、業務トランザクションが走っていない。狭い意味においては業務機器ではないとも言える。

次ページへ続く

 

次のページ
今後は業務トランザクションと紐づいたサービス提供が主流に?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
渡辺聡 クラウド時代のIT羅針盤連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

渡辺聡(ワタナベ サトシ)

神戸大学法学部(行政学・法社会学専攻)卒。NECソフトを経てインターネットビジネスの世界へ。独立後、個人事務所を設立を経て、08年にクロサカタツヤ氏と共同で株式会社企(くわだて)を設立。現同社代表取締役。大手事業会社からインターネット企業までの事業戦略、経営の立て直し、テクノロジー課題の解決、マーケティング全般の見直しなど幅広くコンサルティングサービスを提供している。主な著書・監修に『マーケティング2...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2684 2010/11/30 10:57

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング