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お困り日誌

#048 世界からタバコをなくすために、まず人類の撲滅から!


世界からタバコをなくすために、まず人類の撲滅から!


人類に禁煙はできません! (神奈川県在住・人類)

タバコというものはつまるところ麻薬であり、
死に至る依存と殺人的な禁断症状をもたらす
恐怖の嗜好品であるというのが、いまや共通の認識でしょう。
これとの関係を断ち切ることはきわめて困難ですし、
ときに大きな危険をともないます。

たとえば、「副作用:自殺」と処方箋に記載される
おそろしい禁煙薬すら、この世には存在します。
(嘘を書くことが目的の本欄ですが、これはほぼ事実です)
この薬はニコチンへの依存を絶つかわりに
とてつもない抑鬱状態をプレゼントしてくれるので、
タバコ依存の終了と共に人生も終了してしまうことが
あるというのです。
「バカにつける薬」はことごとく致死性である、という
都市伝説を思い起こさせる話です。

さて、ITすなわち情報技術と禁煙との関係は、
ベル研究所の昔にまでさかのぼることができます。
この時代にはまだ「禁煙」という概念はありませんでしたが、
タバコはすでにありましたし、恐竜はもういませんでした。
依存症の治療にはロボトミー手術を施すのが通例、という
暗黒時代でしたが、もうちょっとこう、ほら、電気とかで
なんとかならない? という時代の要請が、
のちのIT禁煙の原型となる技術の誕生をうながしたのです。
(嘘を書くことが本欄の目的なため、以上は嘘です)

ご存じの方にはあたりまえのことかと思いますが、
たいていの書店の棚には「IT」コーナーと
「禁煙」コーナーが存在します。
このふたつのコーナーは大抵隣り合わせになっており、
その間に、ご存じの方はご存じのとおり、
「IT禁煙」という隠れたコーナーがあります。
この、ほんの20冊ぶんほどの幅の一角に並べられた書籍群に、
禁煙に関する人類最高の英知が詰まっているのです。
(後段のために、ここはとりあえず信じてください)

さて、このコーナーにおかれた本は、実はどれも
とても似通った内容を持っています。
開いてみると、大抵の場合、まず目に飛び込んでくるのは
大きな警告文です。

この本に記載されている禁煙法は
実行すると死にいたる可能性があります。
あくまでもご自身の責任において
行ってください。

タバコとは、なぜかくも死と隣り合わせなのか。
戦場で撃たれた人がタバコを欲しがることと
なにか関係があるものなのか。
よくわからない感慨とともに読者(それはあなたです!)が
ページを繰ると、現われるのは大きなQRコードです。
読者(あなた)は携帯カメラでそれを撮影し、読みこまれたURLを
表示させるでしょう。
そこからは、めくるめくインターネットの旅の始まりです。
長いか、もしくは短い旅の終わりに、あなた(読者)は
タバコよりも刺激的で、高価で、はるかに止めがたい
なにかの物質のとりこになっているものと思われます。
クレジットカードは案外ふつうに使えます。
運がよければ、あなたはタバコのことを忘れられます。
運が悪ければ、たとえば隕石が当たって死んだりします。
しかしその心配はほとんどないでしょう。
読んでみる価値のある本であることがお分かり頂けたと思います。
以上が嘘であるかどうかは、ぜひご自分で書店へ足を運んで
お確かめいただきたいと思います。
もちろん、まずヘビースモーカーになっておくことをお忘れなく!
 

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この記事の著者

倉田 タカシ(クラタ タカシ)

「ネタもコードも書く絵描き」として、イラストレーション、マンガ、文筆業、ウェブ制作、Adobe Illustratorの自動処理スクリプト作成など、多方面で活動。
イラストの他に読み札も手がけた「セキュリティいろはかるた」はSEショップより発売中。
河出文庫「NOVA2-書き下ろし日本SFコレクション」...

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