これも一種の休眠会社!? すべて寝言のホウ・レン・ソウ
「眠いのは自分なのか、それともこの会社なのか…」
この季節、そんな疑問を心にうかべながら眠りの国へ
旅立つ会社員の方はきっと少なくないのではないでしょうか。
得に会議中の眠気といったらもう抗いようのない強烈さで、
議事録をあとで読んでみたらほとんど記録者の
夢日記だったという話すらよく聞かれます。
会議中の居眠りをカムフラージュする方法については
古来よりたくさんの人々が知恵を絞ってきましたが、
iPhone/iPadの世界でもたくさんのアプリがすでに
リリースされているようです。
調べてみると、iPadアプリのほうは、
顔の前にiPadを立ててそこに自分の顔を表示させ、
それに受け答えをさせるというものが主流でした。
アプリのグレードによって、ただ瞬きだけするものから、
議事録をとってくれるものや、本人にかわって独創的な
アイデアを発言してくれる人工無脳搭載型のものまで
さまざまあるようです。
iPadを二つ用意して、微妙に違う角度からの顔を
それぞれに表示させ、会議の同席者にそれらを平行法で
立体視してもらうことでよりリアリティのある覚醒感を
演出するというものもあり、ここまでくると
手の込んだジョークグッズの様相を呈しています。
iPhoneアプリは、やはり大きさの問題で、iPadとおなじ
アプローチをとるわけにいきません。ひとつだけ、
画面に開いた目を表示させて、それを顔のまえに
固定するというアプリもありましたが、
iPhoneのほうで主流なのは、傾き検知機能を利用して、
あらかじめ頭に固定しておいたiPhoneが当人の
頭がコックリした瞬間を察知し、バイブレーションで
目覚めさせるというものでした。
「ブーッ」と音がしたところで他の人にはたったいま
居眠りに入るところだったとバレてしまいますが、
覚醒状態を維持できるので、本人が無意識状態なのを
放置しっぱなしのiPad系アプリよりも優れていると
いえるでしょう。
社員の大部分がこれを導入したとある会社では、
会議中にひっきりなしにバイブ音が鳴り続け、
カクカク前後する社員の方たちの頭部の動きと共に
まるで実験演劇のようであったと伝えられています。
ITで意識革命! と高らかにスローガンを叫びながら
急速に意識を失いがちなこの季節の我々IT戦士ですが、
こういった便利アプリを、眠りの季節を乗り切る助けに
してみてもいいのではないでしょうか。
(以上の文章は寝言書き取り用のiPadアプリによって
睡眠中に記録されたものです)