Microsoftは22日、WindowsやOfficeなど同社製品の技術情報の一部を無償公開すると発表した。Microsoftは発表の中で「これは我々が自社製品とテクノロジーを共有する重要なステップであり、大きな転換だ」と述べている。
ただしオープンソース化するというわけではなく、公開される情報も一部にとどまる。開発者がこの情報をもとに、互換性の高いサードパーティ製品を開発しやすくするのが目的で、APIやMicrosoft製品内で使われている通信プロトコル、関連ドキュメントなどが公表される見通し。従って、第三者がMicrosoft社製品そのものを改変することはできない。
公開される製品は「Windows Vista」「.NET Framework」「Windows Server 2008」「SQL Server 2008」「Office 2007」「Exchange Server 2007」「Office SharePoint Server 2007」と、これらの将来製品。情報はWebサイトなどを通じて入手できるようになる。
MicrosoftはEU欧州委員会などから「技術情報の独占と、それを利用した販売手法」について指摘されていた。今回の技術情報公開で、こういった批判を和らげたい狙いがあると見られている。