被災地とのコラボレーションが必要
sinsai.info内部では、ボランティア参加者をデータ班(情報の入力と承認)、サーバ班(開発・プログラミング)、UI班(デザインなど)、マップ班といったチームに分けて運営されている。シンポジウムでは、それぞれのチームごとに振り返りが行われ、今後への課題が議論された。
なかでも複数のチームから挙げられた課題が、被災地とのコラボレーションの必要性だ。これは2つの方向がある。ひとつは、sinsai.infoの情報をどのような形で被災者に見せればよいかというニーズの問題。そして、現地からのレポートそのものが少ないという問題である。
この背景には震災から2カ月が経ち、情報サイトに求められる役割も安否確認や人命に関わる緊急情報から、利用可能なサービスや復旧状況などへと変化していることがある。このため、より現地から情報を吸い上げ、同時に現地に情報を提供する方法を考えなければならなくなっている。
情報の提供を求めるにあたっては、例えば国の被災者雇用創プロジェクトを利用するなどの形で、情報提供自体あるいはそれに類する作業がインセンティブにつながるような取り組みなどのアイデアがあがった。