こんにちは、DB Onlineキュレーターの五味です。暑かった今年の夏も終わり、日一日と秋の気配が深まる中、気づいてみればDB Onlineもスタートしてから5カ月が経過しました。立ち上げ当初は「データベースの話題だけで媒体がもつのか!?」と半信半疑な気持ちで参加したわけですが(スイマセン>谷川チーフ)、ビッグデータ、クラウド、NoSQL、セキュリティ……と、いくらでも切り口はあるわけで、毎日ネタは尽きないもんだなーーと日々実感しております。
いまのところ、わりと硬めの取材記事が多いDB Onlineですが、これからはもう少しライトな感じのコンテンツも増やしていきたいと画策中です。その第1弾として、今回から週イチでデータベース周りの小ネタをいくつか拾ってお届けしていきたいと思っております。「ほー、こんな話題があったのか」と軽く読み流してもらえればうれしいです。
Oracle、MySQLのWindowsサポート強化へ
"LAMP - Linux/Apache/MySQL/Perl or PHP"という単語にあらわれているように、MySQLのプラットフォームといえばLinuxと考えがちですが、MySQLは実は以前からWindowsサポートにかなり力を入れているOSSでもあります。
Sun買収以後、MySQLのオーナーとなったOracleもこの方針を支持しており、その強化策の一環として9月6日、GUIで操作できるWindows用インストーラの提供を開始しました。このインストーラのソースコードはGPLの下、OSSとして公開されています。
また同時に、Windows Server 2008 R2でMySQLを動かしている商用版ユーザのためにフェイルオーバークラスタリングのサポートも開始しました。明らかにSQL Serverからのユーザ獲得を狙った動きといえそうです。
日立がビッグデータ事業強化でBlueArcを買収
すっかりバズワードと化した"ビッグデータ"ですが、最近はビッグデータを得意とする中堅どころの企業を大企業が買収するケースが急増しています。なんとなく、数年前のBIベンダ買収合戦を彷彿とさせるような感じです。
日立製作所もその流れに乗ったのか、9月7日、米子会社のHitachi Data Systemsがネットワークストレージ事業を展開する米BlueArcを買収したことを発表しました。両社は過去5年にわたりNASのOEMビジネスで協業してきており、すでに信頼関係が構築されていることを強調しています。BlueArcはいわゆる非構造化データ(メール、ビデオ、医療用画像、科学データなど)のストレージ技術に強みをもっており、日立のストレージ技術と組み合わさることでどんな優位性が生まれるのかに注目したいところです。