先週は、オープンソース関連製品で2つの新バージョンリリースのニュースがあった。20年くらい前には、さまざまな商用データベースがあり、どれを選択すべきか迷う情況が多々発生していた。そのため、ベンチマーク競争なども盛んに行われていたっけ。ところがその後、商用データベースは淘汰され、いつの間にかその選択肢はどんどん減ってしまう。その減った穴を埋めるように、オープンソース製品が台頭してきた感がある。さらに、いまでは、NoSQL系のニューフェイスも多数登場、こうなると「昔以上に賢くデータベースを選ぶ目」が必要とされていると思えてくる。そのための有益な情報を、DB Onlineではどんどん出していかなければなぁと、改めて思った次第だ。
PostgreSQL 9.1がリリース
5月からβテストを行ってきたPostgreSQLのバージョン9.1が、9月11日に正式にリリースされた。今回のリリースでは、同期レプリケーションなど数多くの新機能があるとのこと。着実にOracleの後を追いかけ、すでに機能的には十分なものがそろってきている感はある。あとは、エンタープライズ領域での実績をいかにしてユーザーに示せるかといったところだろうか。
DB Onlineとして取材を行っていると、市場でのオープンソース・データベースへの関心の高まりを感じることもしばしば。また、EMCのGreenPlumなど商用製品のベースとしても、PostgreSQLは利用されているなど、確実な製品の広がりを見て取れる。スケジュールに沿って、確実にバージョンアップをしていくことは、今後さらにビジネスシーンで受け入れられるためにも、重要なポイントとなるだろう。
MongoDB 2.0がリリース
オープンソースのNoSQLデータベースMongoDBが1.8から2.0へとバージョンアップされ、9月12日に正式にリリースされた。1.8が今年3月のリリースなので、かなり早めのペースでのバージョンアップと言えそうだ。すでに2.0のリリースノートの日本語訳がMongoDB.orgのサイトで公開されているので、新機能についてはそちらを参照して欲しい。MongoDBの日本ユーザー会のページを見ると、9月24日土曜日には東京都内で勉強会が開催される予定だ。その中では、2.0の主要な新機能、変更点を紹介するセッションも用意されている。