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保育士自らCamatasiaを使いこなしてハイクオリティの動画コンテンツを作成、 優れたビジュアルコミュニケーションで顧客満足度を向上

横浜市港北区にある「なあな保育園」は、横浜市の認可保育園。総勢17名のスタッフで定員57名の子ども達の保育を行っている。なあな保育園における動画活用について話を訊いた。

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新たなテクノロジーを活用し保育の「質」と「顧客満足」の向上を目指す

東京リトルメイト株式会社 専務取締役 なあな保育園 園長 原田恭子氏
なあな保育園 園長 原田恭子氏

 横浜市港北区にある「なあな保育園」は、横浜市の認可保育園だ。総勢17名のスタッフで定員57名の子ども達の保育を行っている。日々の保育活動のほか、体操、絵画、国語教育なども取り入れている。

 「乳児はまずは寝ること、食べること、遊ぶことといった生活習慣を身につけるところから始まります。そして、3歳以上の幼児には、国語教育や絵画、体操など、教育的な要素も取り込んで保育を行っています」

 なあな保育園を経営する東京リトルメイト株式会社 専務取締役で同園園長である原田恭子氏は、なあな保育園では保育内容の工夫はもちろん、保育をする側の保育士の人材育成にも力を入れているという。そんな人材育成のための活動のひとつに委員会活動がある。

 なあな保育園では、「情報発信」、「組織活性」、「ありがとう」、「顧客満足」という4つの委員会を設け、各テーマに沿った活動を実践し、内外に情報発信を行っている。これらにより、子ども達の前に立つスタッフの人間力、仕事力、感謝力を養っている。

 この委員会活動の中で「動画」を活用することになったのだという。もちろん、従来通り、文章や写真などを工夫し、情報や活動の成果を伝える方法ももちろんある。しかし、テキストや静止画だけではなかなか意図が伝わらないことも。そんな際に、わかりやすい表現やコミュニケーション方法として動画を使う。そうすると、どんなに言葉で説明しても伝わらなかったことが、スッと伝わるようになるから不思議だ。

「動画を取り入れることで顧客(父母)満足度につながる」太田真利亜氏
「動画を取り入れることで
顧客(父母)満足度向上につながる」
太田真利亜氏

 「メールマガジンやブログを使った情報発信は、これまでも行ってきました。文字と写真を使って、携帯電話やPCでわかりやすく情報を見られるようにする。ここに動画が加われば、さらによく見てもらえるようになると思いました」と企画室の太田真利亜氏。動画を利用し始めたきっかけは、ちょっとした思いつきからだったと言う。

 さらに、昨今の園児の母親世代は、年齢も若くPCやインターネットを使いこなしているおかあさんも多い。そのようなおかあさん達は、家にいても、あるいは職場にいても、ちょっとした時間の合間に保育の内容や子ども達の様子を確認したい。メールマガジンやブログは、どこにいても簡単に情報が見られるので、情報発信の方法として好評を得ている。これにさらに動画を取り込めば、よりおかあさん達への情報の幅が広がり、質が向上する。それにより、より満足度を上げられると考えたのだ。

新たなテクノロジーを活用し保育の「質」と「顧客満足」の向上を目指す

東京リトルメイト株式会社 専務取締役 なあな保育園 園長 原田恭子氏
なあな保育園 園長 原田恭子氏

 横浜市港北区にある「なあな保育園」は、横浜市の認可保育園だ。総勢17名のスタッフで定員57名の子ども達の保育を行っている。日々の保育活動のほか、体操、絵画、国語教育なども取り入れている。

 「乳児はまずは寝ること、食べること、遊ぶことといった生活習慣を身につけるところから始まります。そして、3歳以上の幼児には、国語教育や絵画、体操など、教育的な要素も取り込んで保育を行っています」

 なあな保育園を経営する東京リトルメイト株式会社 専務取締役で同園園長である原田恭子氏は、なあな保育園では保育内容の工夫はもちろん、保育をする側の保育士の人材育成にも力を入れているという。そんな人材育成のための活動のひとつに委員会活動がある。

 なあな保育園では、「情報発信」、「組織活性」、「ありがとう」、「顧客満足」という4つの委員会を設け、各テーマに沿った活動を実践し、内外に情報発信を行っている。これらにより、子ども達の前に立つスタッフの人間力、仕事力、感謝力を養っている。

 この委員会活動の中で「動画」を活用することになったのだという。もちろん、従来通り、文章や写真などを工夫し、情報や活動の成果を伝える方法ももちろんある。しかし、テキストや静止画だけではなかなか意図が伝わらないことも。そんな際に、わかりやすい表現やコミュニケーション方法として動画を使う。そうすると、どんなに言葉で説明しても伝わらなかったことが、スッと伝わるようになるから不思議だ。

「動画を取り入れることで顧客(父母)満足度につながる」太田真利亜氏
「動画を取り入れることで
顧客(父母)満足度向上につながる」
太田真利亜氏

 「メールマガジンやブログを使った情報発信は、これまでも行ってきました。文字と写真を使って、携帯電話やPCでわかりやすく情報を見られるようにする。ここに動画が加われば、さらによく見てもらえるようになると思いました」と企画室の太田真利亜氏。動画を利用し始めたきっかけは、ちょっとした思いつきからだったと言う。

 さらに、昨今の園児の母親世代は、年齢も若くPCやインターネットを使いこなしているおかあさんも多い。そのようなおかあさん達は、家にいても、あるいは職場にいても、ちょっとした時間の合間に保育の内容や子ども達の様子を確認したい。メールマガジンやブログは、どこにいても簡単に情報が見られるので、情報発信の方法として好評を得ている。これにさらに動画を取り込めば、よりおかあさん達への情報の幅が広がり、質が向上する。それにより、より満足度を上げられると考えたのだ。

Camtasiaがわかりやすい動画コンテンツの作成をサポート

「1ヵ月に1本の動画コンテンツを作ることを目標に」山川瑞穂氏
「1ヵ月に1本の動画コンテンツを作ることを目標に」
山川瑞穂氏

 保育園での活動の中で動画を活用しようとした際に、同園が利用しているのがCamtasia Studioだ。知り合いにCamtasia Studioなら簡単にクオリティの高い動画が作成できると紹介されたのが利用のきっかけだ。

 その後、保育園から代表者を2人選んで簡単な使い方のレクチャーを専門家に受け、その2人が憶えてきた使い方を、園のスタッフ全員に伝えた。

 「最初に使い始めた時にはわからないことが多く、動画を作成するのにかなり時間がかかってしまいました」と語るのは、リーダーの山川瑞穂氏だ。

 たとえば「コーデック」といった専門用語の意味がわからずに、最初は戸惑った。とはいえ、試行錯誤しながらも実際に動画ができあがれば、専門用語の意味も自ずと理解できるようになった。結果的には前出の委員会活動の中で何度か動画コンテンツを作成していくうちに、いまでは全スタッフがCamtasiaを利用できるようになったのだ。

 現在、委員会活動では「1ヶ月に1本の動画コンテンツを作ること」を目標にしている。保育の合間の作業となるので、時間のやりくりなど苦労もするが、みな積極的に参加しているという。

 作成している動画コンテンツとしては、園のスタッフの紹介ビデオ、園で行っている国語教育などの活動内容を紹介するビデオ、また折り紙の折り方の解説や園で教えている歌の紹介などのビデオもある。これらは、公開を前提としたコンテンツだ。対して、園のスタッフだけで利用する動画コンテンツも作成している。たとえば、乳幼児への離乳食の与え方解説ビデオなどの、スタッフの教育、スキルアップのためのマニュアルコンテンツなどだ。

国語教育の活動内容を紹介する動画

 

 マニュアルビデオでは、難しいところ、重要なところには適宜コメントを挿入するなどで、わかりやすいコンテンツ制作を心がけている。また、これらの動画コンテンツは現在撮りためている最中で、今後、公開できるものは順次YouTubeなどを利用し、オープンにしていく予定だという。

 「情報をオープンに公開することで、おかあさん達との信頼関係が深まると考えています」(原田園長)。

試行錯誤の中で動画やツールの効果的な利用方法がわかってくる

 動画コンテンツを作成していく中でさまざまな注意点や工夫すべき点も見えてきた。

 もともと、ブログなどで情報を発信する際には、子ども達のプライバシーには十分に注意してきた。動画コンテンツを作る際にもこれは同様だ。公開する可能性がある動画については、園児達の顔が映らないよう教室の後ろから撮影したり、もし顔が映ってしまえば、なるべく違和感のないようにぼかしを入れたりするなどの画像加工も必要となる。

 また、撮影する動画の内容によって、どういったアングルからの撮影が、より伝わりやすいかなどもわかってきた。たとえば、折り紙の折り方を解説するのに、最初は折り紙を折っているスタッフの正面から撮影を行っていた。しかし、それだと映像を見ながら実際に折り紙を折ろうとしても、映像では左右が逆になってしまう。これを、折っているスタッフの肩口から手許を撮影すれば、映像と折る向きが一緒になり、よりわかりやすい動画になるのだ。こういったことは、実際に自分たちで試してみないことには、なかなか気付かないポイントだろう。

 こういった注意点や工夫のポイントを踏まえて、試行錯誤しながらコンテンツを作成している。

 Camtasiaであれば、動画にキャプションを挿入したり、動画と静止画を組み合わせたりといったことが、直感的に行える。

 

どんぐりの折り方も動画ならわかりやすい

 「動画を作る際には保育園の理念がどういうことだったか考え、その理念が動画になって伝えられるといいなと考えています」(山川氏)。

 ちょうどいいことに山川氏は、もともとこうしたツールを使うのが好きだった。どんな機能があるのか探して、それの便利な使い方がわかって、使いこなせるようになると楽しいと言う。山川さんによれば、Camtasiaは現在のバージョン7になって、さらに使い勝手がよくなったとのことだ。

子育て中のおかあさんに役立つ情報を動画で発信

 先に紹介した折り紙の折り方や、子ども達が憶えてくる歌の正確な歌い方の紹介動画などは、おかあさん達から要望があり作成した。今後も、こうした要望は、どんどん取り入れていきたいという。

 「おかあさん達の反響がでてくれば、さらにいい動画コンテンツを作っていこうという気持ちになると思っています」(山川氏)

 また、はずみがついたところで、将来的には、なあな保育園の父母だけでなく、子育て中の親であれば、誰でも役に立つようなコンテンツをどんどんYouTubeなどに挙げていきたいとのことだ。

 「保育士だからといって、従来通りの保育の仕事だけができればいいという時代ではありません。保育士それぞれに個性があり、得意なものを持っています。保育の基本に加え、これからの保育士はそういった能力をどんどん活かし、結果的に保育の質を上げていくことが大事です」(原田園長)

 かつて、一部のスペシャリストのみが使っていた動画ツール。あらゆる人々が完成度の高い動画を作成・活用したマーケティングやコミュニケーションを展開するためにも、今後はCamtasiaのようなコストが手ごろで使いやすいツールが必須となるに違いない。

 

職員みずから作った職員紹介の動画

 

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【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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