データベース開発環境としてのEclipse
ご存じの通り、EclipseはJavaでの開発において標準的に利用されている統合開発環境です。プラグインによって様々な機能を追加することができJava以外での開発に利用することができますが、データベース関連のプラグインも充実しており、データベース開発環境としても高いポテンシャルを持っています。実際のアプリケーション開発ではバックエンドにデータベースを用いることが多いため、プログラムの開発とデータベースの開発をEclipseに統合できるのは大きなメリットといえるでしょう。
今月から数回に分けてデータベース開発環境という側面から見たEclipseについて紹介させていただく予定ですが、初回となる今回はデータベース関連のEclipseプラグインにどのようなものがあるのかについて簡単に見ていきたいと思います。
データベース関連のEclipseプラグイン
データベース関連のEclipseプラグインには様々なものがありますが、大別すると以下の三種類に分類できます。
- データベースモデリングのためのプラグイン
- データベースフロントエンドとして利用できるプラグイン
- O/Rマッピングフレームワークの利用を支援するプラグイン
以下、それぞれのプラグインの特徴と代表的なプラグインを紹介していきます。
データベースモデリングのためのプラグイン
代表的なプラグイン
データベースの設計を行うためのツールで、ER図を作成し、作成したER図からデータベースを構築するためのDDLを生成したり、直接データベースにスキーマを反映することができます。また、多くのツールが既存のデータベースからER図を作成するリバースエンジニアリング機能を備えています。この分野は商用のモデリングツールが強い領域ですが、データベースの規模によってはオープンソースのEclipseプラグインでも充分に代替可能な場合もあります。
主にデータベースの設計の担当者のためのツールであり、開発チームのメンバー全員が使用する類のものではありませんが、開発中のスキーマ変更などに柔軟に対応できるかといった点が開発効率に大きな影響を及ぼす可能性もあるため、開発スタイルに適したツールを選択することが重要です。