先日、データベースプロ集団のインサイトテクノロジーが元気だ、という記事を書いた。すると、ぜひ、その元気の源「Insight Qube」を見に来てくれとの話が舞い込んだ。そこで、インサイトテクノロジーの恵比寿にあるオフィスを訪問してみた。
「Insight Qube」3兄弟
出迎えてくれたのは、社長の小幡さん。
あいさつもそこそこに、まずはマシンルームに案内される。

そこで見せられたのが、データベース専用アプライアンスマシン「Insight Qube」の3兄弟だ。

まずは長兄のANACONDA↓

もっともハイスペックで、データ転送速度が6GBから24GB/sec、価格は2,000万円から。
続いて、次男のCOBRA↓

データ転送速度が10GB/secで、価格は1,000万円から。
そして末弟のPYTHON↓

データ転送速度6GB/secで価格はなんとタダ。タダ。え、タダ?
本当にタダですか? なんでですか?
「自社で研究開発をやるスタートアップ企業やベンチャーには、これをタダであげます。そういう会社で、これを使ってどんどん研究開発して欲しいんです」(小幡)
わかるようなわからないような理屈である。ちょっと、無茶苦茶な話に聞こえなくもないが、小幡さん、本当に本気ですか?
「本気です」(小幡)
のっけから、なんだかよく理解できない話の展開に。
ちなみに、このPYTHONを組み上げるのに、数百万円程度かかっているらしい。それをあげてしまうというのだから、太っ腹である。ちなみに、もう少し正確には、PYTHONのハードウェア設置費用、データベースライセンス費用は別途必要になるとのこと。とはいえ、それだけでビジネスが成り立つわけではないだろう。
(FREEモデルのPYTHONは黒モデルと白モデル)

インサイトテクノロジーの狙い、いや、小幡さんの狙いがいったいどこにあるのか。
こういった尖ったマシンを使ってみたいという企業を応援したいだけなのか。
ちょっと容易には理解しがたいところではあるが、気を取り直し、このInsight Qubeはいったい何者なのかを改めて訊いてみた。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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