SI Object Browser for HiRDB導入がもたらすメリット
今回新たに開発された「SI Object Browser for HiRDB」が担うフェーズは開発・チューニング・運用であり、HiRDBにも対応した「SI Object Browser ER」は設計・保守フェーズを強力に支援する。
ではHiRDBにおける開発に「SI Object Browser for HiRDB」を導入するメリットは何か。システムインテグレータ社の後迫潤氏が挙げるポイントは、軽快な動作、ユーザビリティ、数多くのオリジナル機能の3つだ。
まず動作が非常に軽快で、例えば起動してから1万件のレコードを持つテーブルデータを表示するまでの時間は、他社ツールの10分の1以下だ。またテーブル一覧からのコピー&ペーストでテーブルを複製するといった直感的な操作や、よく利用する接続ユーザーやテーブルを登録することで、再実行を可能にするショートカット機能など、ユーザビリティを徹底的に意識したインタフェースに対する評価が高い。
数あるオリジナルの機能の中で、特に開発者に重宝されているのがテストデータ生成機能だ。作成するデータ件数と連番、固定、ランダムなどの値情報を設定するだけで、人名など日本のデータベースのテストに最適な大量データが一発で作成される。
開発・チューニング・運用フェーズを強力にサポート
搭載されている開発者向けの機能は豊富で、それはオブジェクト管理、SQL作成・実行、ストアドプログラム、パフォーマンスチューニング、データベースのバックアップ・移行などで有用だ。
まずオブジェクト管理に役立つ機能として、オブジェクトリストからショートカットキーで、オブジェクトのコピーを作成可能にする機能がある。テーブルの場合は、レコードもコピーするか指定できる。
SQL作成に役立つのが開発ツールでは必須の、コード入力に応じてキーワード、オブジェクト一覧、テーブルの列一覧などを表示するコード補完機能だ。入力したコードのフォーマットルールは変更可能となっている。
SQL実行に役立つのが、マルチSQL機能。それぞれのSQLをセミコロンで区切ることで、複数のSQLを同時に実行可能で、SELECT結果は複数シートに表示される。ストアドプログラム開発に有用なのがコメントチェック機能で、プログラムからコメント行だけを抜き出して一覧表示できる。複数プログラムの一括実行、コメントからソース内の該当行へのジャンプも可能だ。
データベースエンジニアの関心が高い、パフォーマンスチューニングに役立つ機能としてはまず、セッション/データベーストレースを行い、ボトルネックとなるSQLを特定する「SQLキャッチ」の機能がある。また実行計画(アクセスプラン)表示機能により、SQL内部のアクセスパスと、コストを確認できる。さらに、現在作成されているインデックスの使用状況と、ルールベースの分析により最適と思われるインデックス候補を判断して表示する「インデックスアドバイザ」の機能も評価が高い。