SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

ビッグデータ分析ビジネス―その可能性と課題

“大統領選は新技術活用の見本市”―米大統領「選挙」におけるビッグデータの活用と課題


今回の米大統領選においては「ビッグデータ」の活用を指摘する報道が多く見られる。4年に一度行われる米国大統領選挙は、同年に行われるオリンピックと同様、新技術活用の見本市のようものだ。選挙戦におけるビッグデータ活用の可能性と危惧について概観する。

米大統領選は新規技術の見本市

 2012年は米国大統領選挙の年である。今回の大統領選においては「ビッグデータ」の活用を指摘する報道が多く見られる。4年に一度行われる米国大統領選挙は、同年に行われるオリンピックと同様、新技術活用の見本市のようものだ。オバマ陣営の選挙資金は約10億ドル(約800億円、目標額)という 。

 もちろん、すべての予算がプロモーション費用として使われるわけではないが、日本最大の広告宣伝費を投じるパナソニックの予算規模が年間約740億円であることを考えると、その規模の大きさがうかがわれる。それだけの予算を用いられる以上、「見本市」となることは当然であろう。

 確かに、オバマ大統領が初選出された2008年選挙においてはSNSの活用が大きく取り上げられた。それを象徴するように、同陣営によるキャンペーンは、プロモーション業界の専門誌「Advertising Age」にて、多くの民間事業者を抑え、Marketer of the Year 2008として選出されるなど評価されたという。

 本年は、SNSに限らぬビッグデータが主たる関心事項だ。オバマ大統領陣営の戦略担当者は「2008年大統領選で我々が行った施策は、もはや時代遅れになりつつある」としている。

 ソーシャルメディアの活用が当たり前となる中で、ビッグデータの活用などさらなるデータの活用が求められるという。 本稿執筆時点(2012年10月初頭)では、選挙戦のまっただ中であるため、2012年選挙におけるビッグデータ活用の全貌は明らかではない。これまでの動向を振り返りつつ、選挙におけるビッグデータ活用の可能性と危惧について概観したい。本稿では活用可能性に関する検討とあわせて、その先に想定される課題について検討をする。

次のページ
米大統領選におけるIT活用と想定されるさらに高度な活用

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
ビッグデータ分析ビジネス―その可能性と課題連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

鈴木 良介(スズキ リョウスケ)

株式会社野村総合研究所 ICT・メディア産業コンサルティング部 主任コンサルタント2004年、株式会社野村総合研究所入社。以来、情報・通信業界に係る市場調査、コンサルティング、政策立案支援に従事。近年では、クラウドおよびビッグデータの効率的かつ安全な活用を検討している。近著に『 ビッグデータビジネスの時代』...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/4340 2014/03/28 16:59

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング