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ITアーキテクト萩本順三氏が「IT Initiative Day」で語ること

  2013/05/23 17:00

萩本順三氏は、2000年代にオブジェクト指向開発の分野では最前線で活躍し自らの方法論を策定し豆蔵を設立、その後、ITとビジネスをつなぐ開発や要求開発での手法を体系化した匠メソッドなど、次々と革新的な戦略を提唱するIT業界のキーパーソンの一人。その萩本氏が5月29日の『IT Initiative Day/ビジネスプロセスとシステムのリ・デザイン』で講演をおこなう。本記事は本人からのセッションについてのポイントの解説である。

匠Methodとは何か

株式会社 匠BusinessPlace 代表取締役社長 萩本 順三 氏
株式会社 匠BusinessPlace 代表取締役社長 萩本 順三 氏

 匠Method は、要求開発を考え方を究極に突き詰め、「ビジネスリスクマネージメントとビジネスイノベーションをできるだけ早い段階で確立・検証するための手法群 です。また、その手法を実践するためのキャリアデベロップメント。そして手法ではなく「言葉」で要求開発の本質を伝える要求開発シンキング(匠Think)などで構成されています。

匠Think(要求開発シンキング)
匠Think(要求開発シンキング)

 ビジネススピードが速まる中でも、メソッド(プロセス、メソッド)を持つことは重要です。しかし、なかなか時間をかけてメソッドを習得するということが難しくなっています。

 そこで、ここ数年は、このメソッドを如何にスピーディに効果を獲得するかという観点で、洗練させてきました。その代表となるのが、「ビジネス企画メソッド(匠Method forService)」「製品企画メソッド(匠Method for Product)」です。両メソッドは、トライアル24Hという24時間で、メソッドを実践の中で体験し、その効果を実感していただくというサービスです。これこそ、わが社の目指す、「ビジネスリスクマネージメントとビジネスイノベーションをできるだけ早い段階で確立検証する」というシンプルかつ効果的な最良のメソッドなのです。

 また、このメソッドが目指すのは、ビジネス価値を描いてから創る(作る)という究極のビジネスエンジニアリング手法であり、IT開発はこの中にジアジャイルに取り込まれることを想定し、そのような開発も既にお客様と進めています。そして、この2つのメソッドの派生として、新たなメソッドが誕生しています。

 匠Method for BPM....BPM導入のためのメソッド

 匠Method for BRM... BRM(ビジネスルールマネジメント)導入のためのメソッド

 匠Method for Web ... まったく新しいビジネスをビジネスモデルから検討するためのメソッド

 匠Method for ERP ... ERPを企業戦略として適切に活用するためのメソッド

 などです。

ビジネスを支える戦略的ルールのマネジメントとは

戦略、プロセス、ロジック、概念
戦略、プロセス、ロジック、概念

 ルールというと、統制・法律・制約という感覚を持ちリスクマネジメント的な発想になりますが、ビジネスを支える戦略的ルールは、他社との差別化を図りビジネス価値を高めるものです。それはいわゆる「ビジネスの差別化のためのホットスポットを見つけ、そのルールの制約と緩和を自由にコントロール(マネジメント)することで、その顧客価値のバランスを見出す手探りだと考えています。また、ビジネスの重要なデシジョンを管理するという観点も重要です。そのためには、プログラムに組み込んでしまっては、自由度がきかないばかりか変更に時間がかかります。だからこそBRMSが必要となり、さらに、ビジネス戦略から重要なビジネスロールに焦点を当て、そのルールを管理するための手法が必要なのです。その手法が、匠Method for BRM(ビジネスルールマネジメント)です。

 講演では、ビジネス戦略とプロセスの理解、そしてプロセスの中のルールとルールを構成するためのビジネス語彙(用語)をモデルとして見える化することなどを説明します。

BPMを成功させる7つのポイント

 今回の講演では「BPMを成功させる7つのポイント」として、下記の7つについて解説します。

 (1)事前知識、(2)ヒアリング、(3)プロセス、(4)プラクティス、(5)継続、(6)ToBeポイント、(7)ToBe覚悟

 ここではこの中から3つだけ紹介しましょう。

 (1)事前知識

 業務フローを設計する事前知識として、問題を見る力を磨け、問題を見る力を磨くと、問題自体の見え方が異なってきます。問題の本質をとらえたり、問題の原因はたいてい前工程になることなど...

 (2)ヒアリング

 たいていの現場ヒアリングでは、多くの問題を見つけ、それをどのように整理するかが、ヒアリング担当(コンサル等)のお仕事となります。しかし、そのやり方は要求を爆発させたり、プロジェクトを迷走させたりするものです。そもそも、ヒアリングを整理するためには、仮説を立てて、その仮説に対して終息させる方法を誰もが行います。結果的にヒアリングをまとめるヒトの腕次第ということになりましょうか。はたしてそれでいいのでしょうか?もっと戦略的に事を進めるべきではないでしょうか?

 本来は、ユーザ企業の中で要求開発の戦略的視点を現場に浸透させた上で、ヒアリングをすべきなのです。すると、現場の方々が戦略的視点という事前知識を持つことで、企業が勝てる方向を向いた要求が獲得できるようになります。

 (3)プロセス

 プロセスを策定する上で、要求開発のコタツモデルは重要です。コタツモデルは、戦略的視点、業務問題解決の視点、IT活用の視点を持つ人を集めますが、集まった人たちに、この3つの視点を持つようにキックオフ段階から教育を進めます。

 そうすることで、企業オーナーも現場も戦略的視点と現場問題解決の視点を持って、そのプロジェクトのビジョン・ミッションに最良な手段を評価します。その評価の中にIT活用の視点が必要となります。その手段が、プロセスを変えることになり、プロセスを変える事が本当にできるのか?、変えるためには、誰をオーナに入れるべきか、変えたときにどのような価値に繋がるかという事を、プロセス策定時に検討することになります。また、プロセス策定時には、広い視野を持つことが重要となります。そこで匠Method for BPMには、組織ビュー(自社戦略)、ドメインビュー(ターゲット業務領域のたとえば業務フロー)、プロジェクトビュー(プロジェクト戦略やゴール、スケジュール)など見える化する方法があるものです。

『IT Initiative Day/ビジネスプロセスとシステムのリ・デザイン』

 【基調講演】慶應義塾大学大学院教授 前野 隆司 氏

 【特別講演】匠BusinessPlace 萩本 順三 氏

 【事例・ソリューション】日立製作所、アプレッソ、システムズ

 ・日 時 : 2013年5月29日(水) 13:00 ~ 17:20 (受付開始 12:30)

 ・会 場 : ベルサール新宿グランド コンファレンスセンター[会議室]G+H

 ・主 催 : 株式会社翔泳社

 ・協 賛 : 株式会社 日立製作所、株式会社アプレッソ、株式会社システムズ

 ・参加料 : 無料 事前登録制 詳細・申込みはこちら

 



著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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