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「jobサーチ」から「神獄のヴァルハラゲート」まで―5つのAWS事例 あの企業がAmazon Web Serviceを採用した理由


Instagram、dropbox、foursquare、Pinterest、実はこれらのサービスはみな、Amazon Web Service(以下AWS)を利用している。AWS Summitではアマゾン データ サービス ジャパン株式会社 ソリューションアーキテクトの今井雄太氏が登壇。日本におけるAWS採用事例からそれぞれがどのような理由でAWSを採用し、どのような効果をもたらしたのかを示した。

事例1:音楽配信のmora

アマゾン データ サービス ジャパン株式会社 ソリューションアーキテクト 今井雄太氏
アマゾン データ サービス ジャパン株式会社
ソリューションアーキテクト
今井雄太氏

 「mora」(http://mora.jp/)はレーベルゲートが運営するWALKMAN公式ミュージックストア。音楽ダウンロードおよび音楽配信を行う。AWSを採用した理由はずばりコスト削減である。システムの導入、構築、運用においてコスト削減が見込めるからだった。

 実際の導入では構築開始から5ヶ月という短期間でサービスインへとこぎつけたのも特徴的だ。費用については、現場の試算によると「オンプレと比較して初期投資は17%、運用は16%削減できた」とのこと。

 今井氏によると、現場は費用の考え方に困惑とはいかないまでも、戸惑いのようなものがあったそうだ。AWSだと毎月の利用料(費用)は使用した分となる。従来の感覚だと「利用料金は固定」というイメージがあったため、固定ではないところに漠然とした不安感のような感覚があったらしい。しかしここは慣れのようなものだろうか。費用が変動するといっても、結果的にはコスト削減は成功している。

 コスト削減につながった理由はAWSの柔軟さ。AWSがスケールアウト/スケールイン、スケールアップ/スケールダウンが柔軟かつ素早くできるからだ。サービスの規模はWebの管理画面から設定を変えれば数分以内に変更が反映される。急なピークに合わせて規模を拡張するだけではなく、不要なときに規模を縮小することもできるのがポイント。ここで不要な費用を削減できる。

 一般的にシステム導入時には当初の運用規模を想定し、運用後は実績や予測を踏まえて拡張を行っていく。経営的に見れば、導入時にも拡張時にも投資判断が発生するということになる。しかし現実はどんなに丁寧に予測しても、実際は必ずしも予測通りではない。予想以上にシステムが利用されて性能が追いつかず機会損失が起きる、逆に余剰投資となってしまうことがある。柔軟かつ手軽にシステム規模を変更することができれば、余剰投資を減らすことができてコスト削減にも効果的ということだ。

事例2:神獄のヴァルハラゲート

 神獄のヴァルハラゲートは株式会社株式会社グラニが提供するリアルタイムバトル形式のオンラインゲーム。現在ユーザーは70万人弱まで広がり、GREEのFPランキングで1位となるほど人気のゲーム。ピークでは1秒間に4000リクエストにもなる。

 AWSを選んだ背景にはエンジニア不足があった。インフラを担当できるエンジニアがいなかった。しかし現実にはアプリ開発に合わせてインフラを調整できるエンジニアが求められていた。またそれ以前に時間もない。ゲームの世界なのでリリースまでの時間は短い。インフラエンジニアを必要とする以前にインフラを検証する時間もない。

 もうひとつ、AWSを選んだ面白い理由があった。担当者は「AWSならブログやTwitterなに情報があるだろう。困ったらWebから情報収集すればいい」と期待したのだ。こうした事情については間違いではないものの、今井氏は「AWSは次々とサービスを増やしているため、古い情報もあります。ブログの情報を参照するなら日付に注意してください」と念を押した。

 当初このサイトではEC2のWebサーバー170台をエンジニア1人で運用したのだそうだ(ほかにも負荷分散のElastic Load Balancing、データベースのRDSなどを利用)。ゲーム規模に応じたトラフィックをさばくにはこれほど巨大なインフラが必要となる。これを1人で運用できたというのも驚きだ(現状は開発言語の変更も合わせ、状況は変わっているそうだ)。現場から今井氏には「これほど巨大なインフラをスピード感を持って構築できた。運用リソースを最小化できた」という声が届いているそうだ。

次のページ
事例3:イーキャリアのJOBサーチ

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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