個人的な見解だが、クラウドサービスの本命はSaaSだと思っている。とはいえ、現状はIaaSのほうが市場では隆盛だろう。Salesforce.comのようなSaaSよりも、Amazon EC2やMicrosoft AzureのようなIaaSのほうが、情報システム部門には理解しやすく導入の敷居も低いのだ。とはいえ、IaaSが革新をもたらすのは、まさに情報システム部門の仕事の範囲。加えて、それをとりまくハードウェアベンダーやSI企業の業務がターゲットだろう。その範囲では、クラウドが世界を大きく変えるとまではいかないのでは。あらゆるビジネス現場そのものに革新をもたらすのは、人により近いところをターゲットとするSaaSのほうだ。SaaSを中心としたソリューションであれば、従来の枠組みを取り払い、ワークスタイルを変革して、新たな価値を生み出すと考えている。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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