組織にアジャイルを取り入れる-ユッタ・エクスタイン氏
ユッタ・エクスタイン氏は、ドイツのブラウンシュヴァイクを拠点とする独立コーチ、コンサルタント、トレーナー。プロジェクトや製品開発で15年以上の経験を積み、アジャイルプロセスについてのノウハウを身につけた。
エクスタイン氏は、多くのチームや組織がアジャイルな方法に移行するために、世界各地でサポートしてきたという。エクスタイン氏は、中規模な組織から、ミッションクリティカルな大規模分散プロジェクトに至るまで、アジャイルプロセスを適用する中で独自の経験を培ってきたという。
エクスタイン氏は、AgileAllianceのメンバーであり、欧米のアジャイル開発、オブジェクト指向、パターン界隈におけるさまざまなカンファレンスのプログラム委員でもあるという。2011年には、ドイツのIT業界でもっとも重要な100人に選出されている。
エクスタイン氏のセッションは、日本の企業組織でアジャイルに取り組む人たちに対して、非常に示唆に富む内容になるだろう。なぜなら、ドイツにはアメリカとは異なり、日本と同様に解雇規制があるためだ。また、企業組織も日本に似た多重構造を持っている。そのような、伝統的な大企業でスクラムを根づかせるにはどうしたらいいかを探ってきた同氏の経験がセッションで語られるはずだ。
どこからどうやって始めればいいのか、チームに関わる人たちはその課題に悩んでいるという。しかも、アジャイルへの移行は多くの面に影響を及ぼし、その予測は困難だとされている。エクスタイン氏は、アジリティこそが有望な開発のアプローチだと主張する。
エクスタイン氏のセッションでは、どのように始めればよいのか、移行フェーズで陥りがちな問題、アジャイルマインドセットを失わない方法などの知見を紹介される予定だ。大企業でアジャイルを導入するには、どういう作戦で、誰を説得して、どういう順番で行っていけばいいのが紹介されるだろう。