スマートフォンアプリからハイヤー配車サービス「Uber」が3月3日から国内サービスを正式に開始した。料金は、最低800円からで、その後、走行距離と走行時間に応じて料金を課金する仕組み(開始料金100円+毎分65円+キロ毎に300円)。「Everyone's Private Driver」をモットーに、快適で信頼があり効率的な移動手段を提供するとしている。
日本のサインアップ数は他の地域の2~3倍、期待感が非常に高い


Uberは、米Uber Technologiesが2009年から提供しているハイヤー配車サービス。スマートフォンアプリから配車リクエストを行うと、GPSで顧客の居場所を確認し、上級クラスの車で迎車してくれる。事前にクレジットカードを登録しておき、降車の際に自動的に決済を行なうため、支払い手続きも必要ない。
レシートはメールで送信され、アプリ利用者同士が割り勘を行うこともできる。配車リクエストを行ってからどのくらいの時間で到着するか、どんなドライバーで、どう評価(5段階評価)されているのかを事前に知ることもできる。3月3日現在で、全国31カ国81都市17言語で展開中で、アジアではシンガポールのほか13都市で利用することができる。
「サンフランシスコでサービスを開始した直後は数台だったが、いまは数千台のハイヤーが走り、5分程度で呼ぶことができる。米国著名人の利用も多い。ハイヤー配車だけでなく、アイスクリームトラックを配車したり、ヘリコプターを配車したりといった取り組みも行っている。パートナーであるドライバーと乗客であるライダーとをつなぐプラットフォームになっている」(Uber Technologiesのアジア地域統括最高責任者のアレン・ペン氏)
CEOのトラビス・カラニック氏もビデオメッセージを寄せた。日本国内では昨年11月から東京六本木を中心に試験運用を行ってきた。代表取締役社長の塩濱剛治氏によると、「自分のプライベートドライバーを持つように、上質なドライバーと車で、東京の街を移動できる」ことがウリだ。
試験運用中の利用者は、新規サービスなどを積極的に利用する起業家や、車中の匂いや雰囲気に敏感な女性の利用者が多い傾向が見られたという。また、「開始から5ヵ月間のサインアップ数を見ると、日本は他の地域の2~3倍であり、期待感が非常に高いことがわかった」と実績を紹介した。
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齋藤公二(サイトウコウジ)
インサイト合同会社「月刊Computerwold」「CIO Magazine」(IDGジャパン)の記者、編集者などを経て、2011年11月インサイト合同会社設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集のほか、OSSを利用した企業Webサイト、サービスサイトの制作を担当する。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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