SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Security Online Day 2025 春の陣(開催予定)

2025年3月18日(火)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DBプロに会いたい!(AD)

地図サービス「MapFan」を支えるエンジニア―インクリメントP 岸田和巳さん

プログラミングより、「データベース思考」

「SQLで終わらせればいいのでは」と思う岸田さんはデータベース思考?
「SQLで終わらせればいいのでは」
と思う岸田さんはデータベース思考?

 岸田さんとデータベースとの関わりについて話題を移そう。エンジニアとしての最初の仕事はシステム開発のプロジェクトでプログラミングをすることだった。いわゆるプログラマーである。しかしあまり性に合わなかったのかもしれない。「プログラマにはすごい人がいるんですよね。そうした人に比べると自分はたいしたことがないと思えてしまって」と少し肩身の狭い思いをしていたようだ。

 代わりに目が向いたのはデータベースだった。当時開発で使っていたのはOracle Database。「ほかに詳しい人がいないから」ということで徐々にデータベースについて学んできた。実際ORACLE MASTER DBAをOracle Database 8iのときにGoldを取得し、10gになるまで更新し続けた。

 実務上の必要性も当然あったにしても、岸田さんの考え方はプログラミングよりデータベースに向いていたのではないだろうか。例えば開発の現場ではプログラムでごりごりとデータを処理することもあるが、岸田さんから見ると「SQLで終わらせればいいのでは」と思う場面もあるそうだ。ここは考え方の指向が分かれるところなのかもしれない。プログラムに慣れた頭だとデータの集合の中でループ処理するという発想になりがち。しかしデータベースを集合論的にとらえた頭だとSQLで処理するほうが得意なのだろう。

 実際に岸田さんがインクリメントPで関わったシステム刷新でも似たようなことがあった。今ではネットからリアルタイムに地図データを表示できるカーナビもあるが、それと同時にネットから差分配信された地図データを更新するカーナビも多い。つまり前回の更新時以降のデータを差分で提供するという要件がある。

 地点情報で考えると、例えば最新の状態では「セブンイレブン」だとしても、数年前は「ローソン」、その前は「ファミリーマート」など、同じ地点でも名前や情報が変わることがある。そういう地点情報の性質と差分を提供するという要件を考えたとき、プログラミングだけで解決しようとすると難しい。データが増えればなおさらだ。岸田さんは地点ごとのデータを履歴という形で保持し、必要な情報をSQLで抽出するという処理にした。

次のページ
OSS-DB Gold取得で周囲からPostgreSQLの質問を受けるように

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DBプロに会いたい!連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5701 2014/04/01 13:52

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング