SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

Security Online Day 2024 春の陣

2024年3月13日(水)10:00~17:10

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

マイクロソフト古賀啓一郎の「今月のケースファイル」

めんどうくさいSQL Serverのデバッグ

005

 ある時、SQL Serverがメモリダンプ出力したのでそれを解析してほしいという話が来ました。SQL Serverは、access violationなどのエラーが発生すると障害解析用にメモリダンプを出力するのです。

案件の概要

 メモリダンプにはプログラムコードやエラーが発生した時のスレッドスタックなど、エラー調査に必要な情報が保存されていますから、これらを解析しエラーの原因を解明しなければいけませんでした。

エラーの発生条件を調べる

 お客様からの情報は、ダンプファイルが出力されたというだけでどのような状況でエラーが発生したのかなど具体的なことはわからなかったのですが、とりあえずデバッガでメモリダンプを開きエラーになった原因を確認しました。

 すると、CPUレジスタの状態から不正なメモリアドレスにアクセスしていることが原因でエラーが発生したことがわかりました。

図1 こんな感じ
▲ 図1 こんな感じ

 エラーとなった直接的な原因やプログラムコードは特定できましたが、不正なメモリアドレスにアクセスすることになった経緯がすぐにはわからなかったので、ひとまず、社内のバグデータベースをエラーとなった関数名やスレッドスタックなどをキーワードに検索してみました。すると、すぐに似たような事例がみつかり、どうやら既に修正済みの問題のようだということがわかりました。

 あらためてメモリダンプからSQL Serverのバージョンを確認し、お客様が使用しているSQL Serverには修正モジュールが適用されていないことを確認します。これで、既知の問題に合致しているということはほぼ間違いないなと思いましたが、念のため、事例に記載されているエラーがどのような時に発生するのかを詳しく確認してみることにしました。

 開発チームの調査ログによると、どうやらこのエラーはレースコンディションの問題のようでした。ごく稀なタイミングでオブジェクトの参照カウンターがずれてしまうらしいのです。参照カウンターがずれてしまうことで、まだオブジェクトを参照しているスレッドが存在しているのにもかかわらず別のスレッドが誤ってオブジェクトを解放してしまうのです。

次のページ
そして再現へ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
マイクロソフト古賀啓一郎の「今月のケースファイル」連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

古賀 啓一郎(コガ ケイイチロウ)

日本マイクロソフト株式会社勤務。きままなエンジニア。
謎があると解決せずにはいられない性格。
週末は家事に従事。 

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/5702 2014/03/19 10:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2024年3月13日(水)10:00~17:10

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング