「2014年が日本のマーケティングオートメーション元年になります」・・・サンブリッジコーポレーションのCEO アレン・マイナー氏は、株式会社マルケトの設立の記者説明会でそう宣言した。マイナー氏は日本オラクルの立ち上げにも関わり、セールスフォース・ドットコムにも出資し日本への進出を後押した。これまでにベンチャーキャピタルとして米国の優れた企業を何社も日本に展開しており、今回のマルケトはセールスフォース・ドットコムやコンカーに続く5社目のユニークな企業だと言う。
Marketoはセールスフォース・ドットコムやコンカーに続く成功企業になる

マルケトはマーケティングオートメーション・ソフトウェア大手ベンダーMarketo Inc.の日本法人。今回はMarketoが60%、電通イーマーケティングワンが20%、サンブリッジが20%という比率で共同出資し、合弁会社として日本法人を設立した。マイナー氏は、日本でこういった企業が成功するために一番重要なのは、米国本社サイドが、日本に対してきちんとコミットすることだという。
「米国本社のマネージメントが、日本とうまくやれるかが重要です」(マイナー氏)
さらに大事なのが、日本のトップマネージメント。新たに進出する分野においてその業界をリードできる人物でなければならない。今回のタイミングで新たな日本法人社長は正式発表されていないが、マイナー氏によればかなり期待できる人物だとのこと。新社長については準備が整い次第発表される予定だ。
そのためには、Marketo本社に対し日本のローカライゼーションで必要となることをどんどん提言していくとのこと。なので、今回は出資も行い役員も派遣する。単なる販売代理店ではなく、供にビジネスを進めるパートナーとなるのだ。 もう1つ大事なのが、日本市場を開拓できるパートナーの存在だ。その部分は今回電通イーマーケティングワンが担うことになる。同社には、電通グループの一員として長くに渡りマーケティングソリューションを提供してきた実績があり、これまでもマーケティングの高度化に貢献してきた。
「マルケトの参入に伴い、さらにマーケティングを高度化できる。それを考えると、ドキドキする」と語るのは、電通イーマーケティングワン 代表取締役社長の長濱 薫氏。マーケティングオートメーションの日本市場を開拓していくのが同社の使命だという。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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