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Azureに、のせてみた。

「わたしたち、Azureで災害対策しました」(前編)


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災害対策でAzureを利用するときに、気を付けていること

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「クラウドSIにおいてもノウハウや経験が
かなり必要になる」(鈴木)

 谷川:災害対策でAzureを利用するとき、どこを一番気にしていましたか?プライマリ2台構成とか、レスポンスの検証とか。ここを押さえておかないといけないポイントはありますか?

 真田:繰り返しになりますが、当初はプライマリもAzureに持っていく構想もありました。しかし検証して「うまくいかないね」となり、Azureは災害対策にしようと落ち着きました。システムで何を目的にするかにより、Azureの利用形態は変わるかもしれません。

 谷川:最初にプライマリのシステムを完成させて、そこからAzure上に災害対策用を作るという流れの中で何か苦労する点はありませんでしたか?

 真田:オンプレの環境を構成するところは特に問題はありませんでした。Azureとの結合のところはちょっと。例えば、AzureとネットワークでMTUの設定が違うため通信が安定しませんでした。これはWindowsのMTU設定とVPNの設定が違っていたためで、パケット障害を起こしてしまったりしたんです。あるいは、速度が出なかったりも。構築手順とかに書いてあればいいのですが、そのときはなぜ遅いのか悩みました。

 谷川:構築当時にはそういう情報はなかったんですね。とはいえ、この辺りは設定さえ修正すれば回避できる問題ですか?

 真田:はい、回避できます。

 谷川:情報はしっかり、ですよ(マイクロソフトのメンバーの顔を見やって)。あとSIはハードウェアメーカーに頼んでいたところが、ソフトウェアSIを担う立場がクラウドの構成やネットワークも含めて対処しなければならない。そこは実際にやってみないとなかなか気づかない点かもしれませんね。

 真田:クラウドになると、仕事の線引きをどうするかは難しいところです。

 谷川:つまり、IaaSは「物理的な箱がないハードウェア」みたいな側面があるようですね。ソフトウェアのエンジニアもそれに対処するには技術の幅を広げないとならない。そのあたり足利さんはどうですか?今回の経験で新たに習得すべきと実感した技術のポイントはありますか?

 足利:今回はAlwaysOnを使うことでAzureとの結合が多くなるぶん、見えない設定の部分があり、そこのところの細かい部分でひっかかりました。そういうのはまずはトライアンドエラーでつぶしていくしかないと思っていて、そこをちゃんとやらないと次につながらない。

 谷川:難しいわけではない?

 足利:回数を重ねれば難しくはないと思います。

 真田:ハードウェアSIなら自分たちの機械は担保します。Azureの場合はMSさんが解決してくれれば助かりますが、基本的には矢面に立つのはソフトウェアの代理店とかになりますね。そこまでやるのは我々も目指しているところではあります。クラウドではそこまでやらないといけませんね。

システム移行の課題をMicrosoft Azureで解決!

 Windows Server 2003の延長サポートが2015年7月で終了します。

 更新のさまざまな問題は、業務システムをMicrosoft Azure上で稼働させることで解決できます。

 

 マイクロソフトでは、システム移行にまつわるさまざま課題を解決します。導入のメリットから、すぐにわかるMicrosoft Azure移行費用概算ドキュメントまで、下記のページで詳しくご案内しています。

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クラウドSIとして、マイクロソフトにいっておきたいこと

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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