仮想化が普及すればティントリのストレージが売れる
「日本クオリティに近いものを提供しようとしています。ビジネスは対前年比では2.41倍成長しており、顧客のリピート率についても18ヶ月以内に2.7倍の追加投資してくれる状況にあります」(クライン氏)
ティントリには、ワールドワイドですでに150のパートナー企業がある。ティントリ自身もこの6ヶ月で従業員が2倍へと急激に成長している。「資本金も135億円ほどで、キャッシュも潤沢にあります。来年にはIPOも視野に入っています」とビジネスの好調さをクライン氏はアピールする。
ティントリのストレージ製品は、すべての業種、業態で採用されている。業種による向き不向きはない。ようは仮想化サーバーを数多く利用する企業すべてが顧客ターゲットだ。仮想化が普及すれば、それに合わせてティントリのビジネスも拡大する。
ティントリ製品の利用用途としては30%がVDI(Virtual Desktop Infrastructure)だ。VDIはストレージの高いパフォーマンスが重要であり、数多くのVDI環境を実現するのに十分な性能を確保できる。日本でもユニアデックスやみずほ証券が、VDI環境でティントリ製品を利用している。
もっとも利用用途として多いのは通常のサーバー仮想化のためのストレージで40%を占める。仮想サーバーの上で動かすアプリケーションはExchangeやOracleなどさまざまなものがあり、三菱やトヨタなどではワールドワイドの利用実績があるとのこと。
そして残り30%の用途がプライベートクラウドだ。プライベートクラウドにおいては性能、自動化、迅速な適応、拡張性、経済性という5つの要素が重要であり、これらが揃っていることがプライベートクラウド領域でのビジネス拡大を左右するとクライン氏は言う。プライベートクラウドの用途では川崎モータースなどが国内で利用している。