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週刊DBオンライン 谷川耕一

今年こそは赤字を宣言するサイボウズ、8億円という赤字額の大きさこそがクラウドにかける意気込みだ

 2014年12月期の決算事業説明会で「前回はすぐに撤退したけれど、今回は必ず勝ちに行きます」と言うのは、サイボウズの代表取締役社長 青野慶久氏だ。これはもちろん、再度の米国市場進出のこと。2014年、新たにサンフランシスコに拠点を構え、今回こそは米国市場での存在感を示すと意気込む。

「今度は絶対勝ちに行く」サイボウズの米国市場進出

 米国のビジネス展開はまだまだこれからだが、サイボウズのビジネス自体は順調のようだ。従業員数は500人を超え、現状のオフィスには入りきれなくなる。なので半年後には本社を日本橋に移転、床面積は2倍に拡大する。興味深いのは、社員が増えている中で平均年齢が1歳弱上昇していること。これは離職率が下がっているからだ。2005年に28%だった離職率は、今では4%程度へと大きく下がっている。それだけ、働きやすい会社として社員からも評価されているのだろう。

 「今回は必ず勝ちに行く」と米国進出への意気込みを語るサイボウズの代表取締役社長 青野慶久氏
「今回は必ず勝ちに行く」と米国進出への意気込みを語る、
サイボウズの代表取締役社長 青野慶久氏

 サイボウズのビジネスの柱は、サイボウズOffice、Garoon、kintoneの3本。クラウドサービスのkintoneは、顧客数が2,000社を超え勢いを増している。このkintone含め力を入れているのが「cybozu.com」ブランドで展開するクラウドサービスだ。クラウドを開始して3年2ヶ月ほどが経過し、中期の事業戦略においてもパッケージのソフトウェアからクラウドサービスへと拡張しつつある。cybozu.comの有料契約社数は9,000社を超え、もうすぐ1万社になるという。

 2つめの強化してきた事業戦略としては、これまでの中小規模中心の顧客層から大企業向けを強化している点がある。そして3つめが情報共有のアプリケーションを提供する会社から、情報共有のアプリケーション基盤を提供する会社になること。このアプリケーション基盤の提供を、kintoneが担うことになる。4つめに注力してきたのが、米国を初めとしたグローバル市場への展開。中国などではすでに実績もあり、日本から進出している企業での採用は増えている。これに加え、これからは、ローカルの会社にも展開していく。

 2014年の施策として期初に挙げていたのがエコシステムでパートナー増やすこと、大規模組織への提案強化、サービスの信頼性強化の3つだった。これらは概ね順調に推移した。エコシステムの部分では、開発者コミュニティがうまくいっている。1,500を越えるデベロッパーの参加があり、155のAPIドキュメントの公開なども実施。サイボウズ自身が動くのではなく、有志の開発者が自ら技術交流会を活発に展開している。

 「新しいパートナーの姿も登場しており、クラウドインテグレーションを行ってくれるようになりました。これにより、ウォーターフォール型ではない新しい形のシステムインテグレーションがはじまっています」

 もう1つ2014年の活動で特筆すべきことは大企業向けの広告を展開したことだ。これは功を奏し実際に大規模顧客の獲得にもつながった。信頼性を高めることにも力を入れているという。

 「クラウドなので兎に角顧客に安心感を持ってもらわなければなりません。そのための堅牢な認証の仕組み、4重のバックアップ、遠隔地バックアップ、自動化による人的エラーの削減などさまざまな工夫を施しています。世界的に見ても、相当レベルの高いクラウドです」

 信頼性につながるところでは、外部からの脆弱性発見への報奨金制度もうまくいっている。実際に支払った報奨金の額は約700万円になった。日本ではこのような取り組みは現時点ではサイボウズしかやっていない。「他の会社は遅れているのではないでしょうか」と青野氏。

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列強と同じ土俵で戦えるのは日本発のソフトウェア的には快挙

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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