CA Technologies DevOps担当ディレクターの渡辺隆氏が、モバイル・アプリケーションビジネス層に向けたプレゼンテーションを3月17日におこなった。その模様をお届けする。
モバイルがビジネスインターネットの中心となる時代
モバイルアプリケーションが、すでにインターネットの活用の標準になってきている。メールやSNSのようなコミュニケーションツールとしてだけではなく、コマースやファイナンスなど、お金を扱う分野でも、今ではPCよりもモバイルが多くなっているという(ニールセン調べ)。また企業の課金型のサービスも、PCからの課金収入に対し、モバイルの比率が高まりつつある。
たとえばANAのサイトの場合、ANA Sky Webは、「UU 55万人/日、PV 600万/日、年間売り上げ4710億円」、ANA ANA Sky Mobile は「UU 16万人/日、PV 120万/日 年間売り上げ600億円」という状況である。今では一般のユーザーは、スマホやモバイルによって企業からモノやサービスを買うことに何の抵抗も持たない時代だ。 今後も、この流れはますます強くなるだろう。そこでの、企業のモバイル・アプリケーションの開発の課題は何か? どうすれば、企業の収益に結びつくようなモバイル・アプリケーションが作れるのか?
昨年、CAが企業にモバイル・アプリケーションの開発に関して課題を調査したところ、上位から「ネイティブ・アプリを開発するスキル・要因の欠如」、「クロスプラットフォーム(iOS/Android)」、「効果的なテストの方法」、「短期開発へのプレッシャーあるいはOSなどのテクノロジー」「アプリケーションの更新」などだったという。

エンタープライズだけではなく、モバイル・アプリケーションを作る多くのお客様の開発部門と業務部門、マネジメントの方々とお話する機会が増えてきています。ここ数年、リーンスタートアップと呼ばれる手法を使って、MVP(Minimum Viable Product) を作って市場で試してみようとか、アジャイル開発の手法でやってみようという会社が増えています。アイデアが埋めれてアジャイル開発で、出来たとして、実際はこれが正しく動いているかのテストを最後にやります。製品としてリリースをした後も、どんどん性能を良くしていかなければいけない。ここのサイクルをどれだけ早く回せるかが、儲かるモバイルアプリケーションに効いてくる部分ではないかと思います。

ここで渡辺氏が重要な手法として紹介するのが、テストやデプロイの自動化によって、開発されたアプリケーションのリリース頻度をあげていくことである。
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京部康男 (編集部)(キョウベヤスオ)
ライター兼エディター。翔泳社EnterpriseZineには業務委託として関わる。翔泳社在籍時には各種イベントの立ち上げやメディア、書籍、イベントに関わってきた。現在はフリーランスとして、エンタープライズIT、行政情報IT関連、企業のWeb記事作成、企業出版支援などを行う。Mail : k...
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