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2015年第3四半期の国内サーバー市場規模は前年同期並みの1,159億円――IDCが発表

2015/12/24 13:45

 IDC Japanは、2015年第3四半期(7月~9月)の国内サーバー市場動向を発表した。これによると、2015年第3四半期の国内サーバー市場規模は1,159億円で、前年同期にあたる2014年第3四半期から0.2%減少した。出荷台数は、14万4,000台で前年同期から3.1%減少した。

ベンダー別出荷額では富士通が首位で、NEC、HPが続く

 今期は、前年同期に比べてx86サーバーの出荷額は増加したが、市場全体の出荷額はわずかに減少した。市場全体の出荷額が減少した要因には、前年同期にあったスーパーコンピューターの大型案件に対する反動に加え、メインフレームの出荷額の大幅な減少があった。

 メインフレームの出荷額の大幅な減少は、上位機種の出荷台数の減少によるものだった。メインフレームの上位機種の出荷台数が減少した背景には、新製品発表に伴う大型の更新案件が一巡したためであるとみている。

 ベンダー別出荷額では、富士通が首位。前年同期比でx86サーバーが2桁のプラス成長であったことに加え、メインフレームも大幅なプラス成長となった。HPC専用機の大型案件も出荷額をけん引した。

 2位はNEC。x86サーバーではプラス成長を確保したが、前年同期におけるスーパーコンピューターの大型案件の反動によりマイナス成長となった。3位はHPで、x86サーバーが2桁のプラス成長だったが、その他のサーバーでは2桁のマイナス成長だった。

 4位は日立製作所。x86サーバーは前年 同期並み。メインフレームは大幅なマイナス成長であったが、その他のサーバーではプラス成長を確保した。5位はIBM。メインフレームはマイナス成長だったが、その他のサーバーでは2桁のプラス成長となった。6位のデルは、2桁のプラス成長となった。

出荷台数の減少は、1ソケットのタワー型x86サーバーの大幅減が影響

 x86サーバー市場は、出荷額が911億円となり、前年同期比で7.6%増加した。出荷額の増加要因には、平均単価の上昇があった。平均単価は、前年同期に比べて円安による部材コストの上昇を販売価格へ転嫁したことや、仮想化の導入によるオプションの増加によって上昇した。

 一方で、出荷台数は14万2,000台となり、前年同期比で3.3%減少した。出荷台数の減少要因には、平均単価が20万円以下の1ソケットのタワー型サーバーで出荷台数が大幅に減少したことがあげられる。

 IDC Japan エンタープライズインフラストラクチャ マーケットアナリストの加藤慎也氏は、「今期のx86サーバー市場では、平均単価の低い製品で出荷が大幅に減少した。これは、サーバーベンダーが出荷台数を増やすために超低価格で出荷していた製品の供給を絞り込むことで、収益性の改善を狙ったためであるとみている。サーバーベンダーは、直近のシェアだけに固執せず、自社製品を採算が合う製品に絞り込むことによって、収益を確保していくことが求められる」と述べている。

参考資料:2015年第3四半期 国内サーバー市場ベンダーシェア・出荷額(作成:IDC Japan)  

 今回の発表について詳細は、IDCが発行した「国内サーバー市場 2015年~2019年の予測:2015年第3四半期」にまとめられている。

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著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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