
リクナビやSUUMOなど多様なWebサービスを展開するリクルートグループ。価値のあるサービスを利用者へ快適に提供するために、堅牢かつ機動性の高い独自の運用基盤である「RAFTEL」を採用している。2月23日に開催したEnterpriseZine Day「次を見据えたITインフラとシステム運用の姿」の基調講演で、その構築・運用の試行錯誤について、株式会社リクルートテクノロジーズ インフラソリューション部 インフラソリューション4グループ グループマネジャーの北岡史也氏が明かした。
リクルートのインフラは、パブリックとプライベートを両輪で展開

株式会社リクルートテクノロジーズ インフラソリューション部
北岡 史也氏
1960年3月に創立したリクルートは、「Follow your Heart あなたを支える存在でありたい」とのビジョンを掲げ、多くの一般ユーザーとサービス提供企業とのマッチングビジネスを展開してきた。進学や結婚、転職などの「ライフイベント領域」、そして旅行やグルメ、美容などの日々の生活における「ライフスタイル領域」の2つを事業領域として様々な情報サービスを提供している。
組織としては、リクルートホールディングスのもと、主要7つの事業会社と3つの機能会社で構成されている。事業会社が各事業領域で活動し、その支援を機能会社が組織横断的に協力して行うという構造だ。リクルートテクノロジーズはその機能会社の1つであり、IT・ネットマーケティング領域の専門部隊として、リクルートグループをITで牽引することをミッションとして掲げている。北岡氏はネットインフラ部門に所属し、ITインフラからサービスの価値向上に務めているという。
プライベートクラウド「RAFTEL」、パブリッククラウド「Rクラウド」を保有し、既存サービスについては主に前者、新規ビジネスやキャンペーンなどでは後者で稼働している。
近年は海外展開に伴い、レイテンシの関係から海外クラウドを選ぶということも生じているという。すべてをパブリッククラウドにもっていくのではなく、北岡氏は「目下のところは、パブリックとプライベートのそれぞれのメリットを享受しながら両輪での展開を考えている」という。
「インフラの設計をどうするか、決して100点満点の答えが出せるわけではないが、我々がどのような葛藤をし、どのような判断をしてきたか、その経緯を紹介したい」(北岡氏)
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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