自宅から研修用の環境で操作・実行ができ、目と手で覚えられる!
eラーニングというと問題演習と解説がセットとなったコンテンツというイメージがあるが、富士通ラーニングメディアの「クラウドラボ」シリーズは実習環境を提供するeラーニングコースとなる。実習環境の構築が不要で、契約期間中はいくらでも利用できる。利用方法はおおまかにいうと、個人のパソコンからクラウド上の実習環境にアクセスし、与えられた課題に挑戦していくという流れとなる。研修センターなどに通う必要がなく、自宅で実習できるので、忙しい人にはうってつけのコースだろう。
2016年3月現在、クラウドラボで提供しているコースは次表のとおり。Javaアプリケーションのコースなら基本文法やAPIの確認、プログラムの実装、コードのデバッグなど豊富なプログラム実習を経験することができる。
コース コード |
コース名 |
価格 (税別) |
学習可能 期間 |
---|---|---|---|
UCL02B | 【クラウドラボ】Javaアプリケーション編 | 80,000円 | 8週間 |
UCL01B | 【クラウドラボ】LPIC Level1編 | 50,000円 | 4週間 |
UCL01D | 【クラウドラボ】vSphere[V6.0]編(LabConnect) | 68,000円 | 30日 |
UCL02D | 【クラウドラボ】vSphere[V5.5]編(LabConnect) | 68,000円 | 30日 |
UCL03D | 【クラウドラボ】Horizon[V6.0]編(LabConnect) | 68,000円 | 30日 |
UCL04D | 【クラウドラボ】Horizon View[V5.2]編(LabConnect) | 68,000円 | 30日 |
今回、市古編集長が体験したのは、LPIC Level1の実習環境「【クラウドラボ】LPIC Level1編 (UCL01B)」。Linux(CentOS)の環境を体験できるeラーニングコース。体験の案内役として、富士通ラーニングメディア ナレッジサービス事業部 第二ラーニングサービス部 野口耕佑氏についていただいた。野口氏は同社の講師の1人で、Linux関連のトレーニングコースを担当している。
なお、「LPIC」はご存じの方が多いと思うが、日本国内ではLPI-Japanが運営している認定資格で、Linuxに関する一定以上の知識を持っていることを試験を通じて認定する。オープンソースソフトウェアの普及が広まっており、かつベンダーニュートラルで実践的という特徴からも定評がある。日本国内の累計認定者数は2016年2月時点でLPIC Level1は6万4千人、Level2は2万人、Level3は1万1千人を上回る。近年では上位の合格者も着実に増えてきている。
必要なソフトのインストールもマニュアル付きで安心
クラウドラボコース LPIC Level1編の受講期間は4週間。申込時にコース日程を選ぶ。例えば「4月1日から4月28日」を選択すると、その期間は自由に環境を利用できる(サーバーのメンテナンス期間などは除く)。標準学習時間、つまり一般的に想定されている利用時間は12時間だ。業務と並行してゆっくり進めても十分な期間といえるだろう。
申し込みにあたり、必要なソフトのインストールと実習環境への接続確認をすませておく必要がある。最初のハードルといえるかもしれないが、さほど心配しなくても大丈夫だ。接続のためのマニュアルがPDFで提供されている。本コースの受講者ならば難なくクリアできるはずだ。
実習環境へはVPNでニフティクラウドにアクセスする。ソフトウェアが問題なくインストールできるか、会社からアクセスするならファイアウォールの制限にひっかからないかなど事前に確認しておこう。必要なソフトウェアはVPN接続を行う「Cisco AnyConnect Secure Mobility Client」、Javaの実行環境「Java Runtime Environment」、リモート操作ソフトの「UltraVNC Viewer」の3つだ。
もっと詳しく知りたい方はこちらへ!
クラウド上の実習環境にインターネットを介して接続することで、いつでも、どこでも実習ができる「クラウドラボ」にご興味をお持ちの方は、富士通ラーニングメディアのWebサイトをご覧ください。