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A3一枚の「ワンシート企画書」はモジュール工法で作るべし

A4またはA3一枚で企画内容をまとめる「ワンシート企画書」は、短時間で全体を俯瞰できるため、多忙な人物を相手にプレゼンする際に役立ちます。ただし、紙一枚に必要な情報をまとめるのは意外に難しいものです。そんなときには、本稿で紹介する「モジュール工法」を使ってみてください。

今回のポイント

企画書の構成は6W2H

 近ごろ脚光を浴びているのが「ワンシート企画書」です。A4、またはA3一枚で企画の全体を説明するというもので、時間のない経営陣やオーナー社長などにプレゼンするときに効果的です。何と言っても短時間で企画全体が俯瞰できることが大きなメリットですね。

 しかし、一枚にまとめるからカンタンだ、ということにはなりません。かえって一枚で表現するのは難しいものです。そこで、「モジュール工法」という手法によるアプローチを考えてみましょう。ビジネス文書の基本は『5W1H』です。企画書の場合、これに「Whom(誰に向けて)」「How Much(いくらかかる)」を加えて『6W2H』で全体の構成を考えるとよいでしょう。

図1 企画書の構成は6W2H
企画書の構成は6W2H

ワンシート企画書を構成する5個のモジュール

 ワンシート企画書では、この『6W2H』を説明するために全体で5個のモジュールをつくって並べると考えてください。

  1. 基礎モジュール

     タイトルや日付、提案者の名前などベーシック部分の情報です。

  2. 前提モジュール

     「Why」にあたるところで、企画の前提や背景を示す部分です。もうひとつの「Why」として『想定メリット(この企画を行うことによりこんなメリットが得られる)』も入れましょう。4.の「クロージング・モジュール」の部分でもよいです。

  3. 提案モジュール

     企画書の中心となる提案内容部分です。「What(実施内容)」「Whom(ターゲット)」「Where(地域や場所)」「How(具体的な方法)」「Who(担当)」など提案内容を示す部分です。

  4. クロージング・モジュール

     「When(スケジュール)」「How Much(予算)」を示して、決裁を迫る(クロージング)部分となります。『想定メリット』はここに入れてもよいですね。

  5. 図解モジュール

     2.~4.のモジュールを図解で表現したり、またはイラストなどで補完したりすることもあります。提案全体のコンセプトは図解で示した方が効果的なこともありますね。そんなときに、図解は別個のモジュールと考えて作成します。

図2 ワンシート企画書を構成する5個のモジュール
図2 ワンシート企画書を構成する5個のモジュール

 これらの5個のモジュールをそれぞれ作成し、そのモジュールをワンシート上に配置するように考えると、構成のしっかりしたもれのないワンシート企画書ができるはずです。典型的なワンシートのフォーマットは下図の通りです。

図3 典型的なワンシートのフォーマット
図3 典型的なワンシートのフォーマット

 最後に、かんたんな技を紹介します。PowerPointでワンシート企画書をつくった場合、プリントアウトすると、余白が空きすぎて間が抜けた感じになるときがあります。そんな時は、次の手順を試してみてください。

余白を少なめに印刷するための手順(A3横の場合)
  1. 「ファイル」→「ページ設定」→「スライドのサイズ指定」とすすむ。
  2. 「スライドのサイズ指定」→「ユーザー設定」を選ぶ。
  3. 幅59.4cm×高さ42.0cmと入力し、「OK」を押下
    (A4横の場合 幅29.7cm×高さ21.0cm)
  4. プリンタードライバで用紙をA3に選択。
  5. 「用紙サイズに合わせて印刷」にチェック

 プリンタドライバや使用環境によっては必要な手順が変わりますが、基本的には上記の手順で「余白の少ないパツパツの」ワンシート企画書がプリントアウトされるはすです。

ワンシート企画書3箇条
  1. 基本的な構成は6W2H
  2. 6W2Hを「5個のモジュール」で表現する
  3. 「5個のモジュール」をA4あるいはA3ワンシート上にバランスよく配置しよう

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この記事の著者

藤木 俊明(フジキ トシアキ)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://enterprisezine.jp/article/detail/812 2008/10/31 11:00

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