SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

時間がない人に贈る“スグ作れてスイスイ通る”企画書作成術

A3一枚の「ワンシート企画書」はモジュール工法で作るべし

第8回

A4またはA3一枚で企画内容をまとめる「ワンシート企画書」は、短時間で全体を俯瞰できるため、多忙な人物を相手にプレゼンする際に役立ちます。ただし、紙一枚に必要な情報をまとめるのは意外に難しいものです。そんなときには、本稿で紹介する「モジュール工法」を使ってみてください。

今回のポイント

企画書の構成は6W2H

 近ごろ脚光を浴びているのが「ワンシート企画書」です。A4、またはA3一枚で企画の全体を説明するというもので、時間のない経営陣やオーナー社長などにプレゼンするときに効果的です。何と言っても短時間で企画全体が俯瞰できることが大きなメリットですね。

 しかし、一枚にまとめるからカンタンだ、ということにはなりません。かえって一枚で表現するのは難しいものです。そこで、「モジュール工法」という手法によるアプローチを考えてみましょう。ビジネス文書の基本は『5W1H』です。企画書の場合、これに「Whom(誰に向けて)」「How Much(いくらかかる)」を加えて『6W2H』で全体の構成を考えるとよいでしょう。

図1 企画書の構成は6W2H
企画書の構成は6W2H

ワンシート企画書を構成する5個のモジュール

 ワンシート企画書では、この『6W2H』を説明するために全体で5個のモジュールをつくって並べると考えてください。

  1. 基礎モジュール

     タイトルや日付、提案者の名前などベーシック部分の情報です。

  2. 前提モジュール

     「Why」にあたるところで、企画の前提や背景を示す部分です。もうひとつの「Why」として『想定メリット(この企画を行うことによりこんなメリットが得られる)』も入れましょう。4.の「クロージング・モジュール」の部分でもよいです。

  3. 提案モジュール

     企画書の中心となる提案内容部分です。「What(実施内容)」「Whom(ターゲット)」「Where(地域や場所)」「How(具体的な方法)」「Who(担当)」など提案内容を示す部分です。

  4. クロージング・モジュール

     「When(スケジュール)」「How Much(予算)」を示して、決裁を迫る(クロージング)部分となります。『想定メリット』はここに入れてもよいですね。

  5. 図解モジュール

     2.~4.のモジュールを図解で表現したり、またはイラストなどで補完したりすることもあります。提案全体のコンセプトは図解で示した方が効果的なこともありますね。そんなときに、図解は別個のモジュールと考えて作成します。

図2 ワンシート企画書を構成する5個のモジュール
図2 ワンシート企画書を構成する5個のモジュール

 これらの5個のモジュールをそれぞれ作成し、そのモジュールをワンシート上に配置するように考えると、構成のしっかりしたもれのないワンシート企画書ができるはずです。典型的なワンシートのフォーマットは下図の通りです。

図3 典型的なワンシートのフォーマット
図3 典型的なワンシートのフォーマット

 最後に、かんたんな技を紹介します。PowerPointでワンシート企画書をつくった場合、プリントアウトすると、余白が空きすぎて間が抜けた感じになるときがあります。そんな時は、次の手順を試してみてください。

余白を少なめに印刷するための手順(A3横の場合)
  1. 「ファイル」→「ページ設定」→「スライドのサイズ指定」とすすむ。
  2. 「スライドのサイズ指定」→「ユーザー設定」を選ぶ。
  3. 幅59.4cm×高さ42.0cmと入力し、「OK」を押下
    (A4横の場合 幅29.7cm×高さ21.0cm)
  4. プリンタードライバで用紙をA3に選択。
  5. 「用紙サイズに合わせて印刷」にチェック

 プリンタドライバや使用環境によっては必要な手順が変わりますが、基本的には上記の手順で「余白の少ないパツパツの」ワンシート企画書がプリントアウトされるはすです。

ワンシート企画書3箇条
  1. 基本的な構成は6W2H
  2. 6W2Hを「5個のモジュール」で表現する
  3. 「5個のモジュール」をA4あるいはA3ワンシート上にバランスよく配置しよう

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
時間がない人に贈る“スグ作れてスイスイ通る”企画書作成術連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

藤木 俊明(フジキ トシアキ)

早稲田大学教育学部卒業(広末涼子やハンカチ王子の遠い先輩)。リクルート、ぴあを経て、現有限会社ガーデンシティ・プランニング代表取締役/明治大学リバティアカデミー講師。プレゼンツールの制作に定評があり、講演、セミナー活動の他、下記の著書を出版。とくに「明日のプレゼンで使える企画書・提案書のつくりかた」...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/812 2008/10/31 11:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング