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ユーザー企業のCIOからデロイトでセキュリティ・ビジネスの立ち上げへ
―デロイトに入る前は何をしていましたか?
シャビエル「ベルギーの製薬会社でCIOとサプライチェーンマネジメントの仕事をしていました。それと併行して大学で情報ストラテジーを教える仕事もしていました」
―バルセロナで?
シャビエル「もちろん! シャビエルという名前はカタルーニャの名前なんですよ。まあ、そうした仕事に従事するうちに今後はサイバーセキュリティが成長分野だ。チャンスだと思いました。それでデロイトに移ったんです。2年半くらい前ですね」
―いきなりバルセロナのCIC所長として呼ばれたんですか?
シャビエル「基本的にはそうなんですが、少し前ですね。CICの立ち上げ、セキュリティビジネスの立ち上げからかかわって、結果的に所長に落ち着きました」
―マドリッド拠点とは別に、カタルーニャで土地に根付いた拠点を持たないと、という戦略があったんですか?
シャビエル「その通り。バルセロナに拠点を置く大企業がたくさんあるんです。彼らの近くでクライアントにパーソナライズされたサービスを提供することが重要だったんです。近くにいるっていうことが。バルセロナとマドリッドのCICはほぼ同じ時期に作られました。マドリッドにはSOCの中にCICがあるんですが、バルセロナにはCICしかない」
―それってどういう違いがあるんですか?
シャビエル「SOCは各地域のリージョナルSOCの位置付けでもある。一方のCICは、ヨーロッパの他の国とお客様とのフロントエンドとしてといった位置づけです。バックエンドのサービスとしてCyberSOCを使うこともあります」
―日本のCICはごらんになりましたか?
シャビエル「見ました。独自の特徴がありますが、バルセロナとの共通点もあり……ロッカーはバルセロナのほうがかわいかったですね(笑)」
―バルセロナのほうが他国よりスタートアップ企業のような遊び心がありますね
シャビエル「バルセロナは起業精神にあふれた町で、特にCICが入っているビルは22@と呼ばれる地域で、バルセロナのシリコンバレーのような、革新的でフレッシュな雰囲気があるんですよ。もちろん、カタルーニャの独自の文化もあるし、私自身の好みもあって、最終的にああいう仕上がりになりました」