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空気のようにセキュリティを気にせずに利用できる「電脳社会」を実現したい――パスロジ 小川秀治さん


 ITシステムやインターネットのサービスを利用する際に必要となるのが認証だ。多くの場合、IDとパスワードを入力する。ユーザーはサービスごとにIDとパスワードを管理しなければならず、それをかなり面倒だと感じている人も多いだろう。そんな認証の世界をより使いやすく安全にしたいという思いから、認証プラットフォームを提供しているのがパスロジだ。「BtoCのセキュリティをなんとかする」ことが、パスロジのミッションであり、存在意義だと語る代表取締役社長の小川秀治さんに、起業までの軌跡とこれからについて話を聞いた。

ゲームの世界から人工知能に興味を持った

 パスロジ株式会社の代表取締役社長の小川秀治さんが、コンピュータをさわり始めたのは中学生の頃。シャープの「ポケコン」で、ゲームプログラミングを行っていた。その後は当時50万円以上もしたApple IIをアルバイトで購入し、さらにゲームプログラミングにのめり込んでいく。

 「中学、高校とゲームの研究を独自に行っていました。ゲームのロジックを考えている中で、AIなどにも興味を持ちました。コンピュータにインテリジェンスを持たせる必要があると考えたのです」(小川さん)

INTERPOL Global Complex for Innovation(IGCI) 
パスロジ株式会社 代表取締役社長の小川秀治さん

パスロジ株式会社 代表取締役社長の小川秀治さん

 AI、人工知能に関することを研究したい。そこで、大学は医学、心理学、理工学を目指すことに。結果的に進学したのは早稲田大学 文学部 心理学科だった。ここで認知心理学を学ぶことになる。就職時に選んだのは日本情報通信株式会社だった。「NTTとIBMが国際通信を始めるということで選びました。高度な技術を学べると思ったのです」と小川さん。ここで国際パケット網の構築に関する業務を1から経験する。さらに、各種ネットワーク技術に関する資格も取得した。

 3年ほど日本情報通信で働いた後、転職したのはネットワンシステムズだった。ネットワンシステムズを選んだのはやはり「技術力が高そう」と感じたから。ネットワークSEとして大規模LANの構築など、ネットワークの上位層から一通りのものをすべて経験する。「大手メーカーの全社ネットワーク構築なども担当しました。LANの仕事は、VANやWANに比べユーザー寄りで面白いなと感じていました」と小川さんは当時を振り返る。

 その後は独立し、フリーランスのネットワークコンサルタントに。外資系金融機関などで、ネットワークのメンテナンスの仕事を請け負った。

 「この時のミッションは、ネットワークを落とさないことです。トラブルの予兆があれば、障害が発生する前に対処する。そういった仕事を2年間くらいしていました」(小川さん)

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IDとパスワードより強力で、便利な認証の仕組みが欲しかった

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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