
空間検索の領域でGoogleにも負けない新たな検索エンジンを作る。全ての空間情報を整理することで、日々の生活を便利にする――これを実現しようとしているのが、日本のスタートアップ企業であるトライトゥルーだ。独自の「空間検索エンジン」を開発し、歩いて5分以内の全ての場所を検索できる検索サービス「Pathee(パシー)」を提供している。そして、このトライトゥルーのチャレンジをインフラ面から支えているのがMicrosoft Azure(以下、Azure)だ。トライトゥルー代表取締役CEO 寺田真介氏に空間検索エンジンの概要、Azure活用の実際や効果、今後の期待について話を伺った。
技術論文を参考にGoogleにはない新たな検索エンジンを開発
「検索エンジンに関する論文を読んで、これがあれば自分でもGoogleと同様の仕組みが作れると思いました」
トライトゥルーの創業者でCEOの寺田真介氏はこう述べる。作れるのならば作ってしまえ――趣味の延長で本格的な検索エンジンを構築してしまうのが、長らく研究者として探求してきた寺田氏の深い知見と技術力の賜物でもある。

トライトゥルー 代表取締役CEO 寺田 真介氏
寺田氏は東京大学大学院の博士課程を修了し、日立製作所のシステム開発研究所ではスマートグリッドの研究をしていた。その後、日立製作所を退職し、研究を起点に何か事業を始めようと考えていた。検索エンジンに関する論文に影響を受け、寺田氏は新たな検索エンジンの開発を始める。Google検索のようなものではなく、位置情報を活用する新たな空間検索エンジンだった。
プロトタイプとして、まずは100万ページほどのWebデータを収集し、情報に対し位置情報インデックスを作った。これを蓄積し検索できるようにすると、ほぼ思った通りの結果が出ることを確認する。ベンチャーキャピタルからの資金調達にも成功し、2012年1月にtritrue(トライトゥルー)を創業した。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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