技術論文を参考にGoogleにはない新たな検索エンジンを開発
「検索エンジンに関する論文を読んで、これがあれば自分でもGoogleと同様の仕組みが作れると思いました」
トライトゥルーの創業者でCEOの寺田真介氏はこう述べる。作れるのならば作ってしまえ――趣味の延長で本格的な検索エンジンを構築してしまうのが、長らく研究者として探求してきた寺田氏の深い知見と技術力の賜物でもある。
寺田氏は東京大学大学院の博士課程を修了し、日立製作所のシステム開発研究所ではスマートグリッドの研究をしていた。その後、日立製作所を退職し、研究を起点に何か事業を始めようと考えていた。検索エンジンに関する論文に影響を受け、寺田氏は新たな検索エンジンの開発を始める。Google検索のようなものではなく、位置情報を活用する新たな空間検索エンジンだった。
プロトタイプとして、まずは100万ページほどのWebデータを収集し、情報に対し位置情報インデックスを作った。これを蓄積し検索できるようにすると、ほぼ思った通りの結果が出ることを確認する。ベンチャーキャピタルからの資金調達にも成功し、2012年1月にtritrue(トライトゥルー)を創業した。
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インタビュー記事「空間検索エンジンを支えるAzureの比類なき貢献――トライトゥルー寺田真介CEOに訊くクラウドの価値」
【目次】
●技術論文を参考にGoogleにはない新たな検索エンジンを開発
●インフラは全てAzureに任せて、エンジニアはアプリケーション及びシステムの開発に専念
●OSSのプラットフォームとしてもAzureは安心できる
●外部データなども取り込んでさらなる優位性を発揮する