「Avail-ProE」は、全てのパケット、トランザクションなどの膨大なデータをモニタリングし、ビッグデータ分析することで、将来起こりうる障害や遅延の発生を検知して、原因を特定するサービス。
通常の各種ハードウェアのステータス監視に加え、WANやアプリケーションのパフォーマンス最適化で世界的に実績があるリバーベッドテクノロジー社のソフトウェアを活用して、ネットワークやアプリケーションのパフォーマンスを監視し、エンドユーザーのサービス体感速度のわずかな低下など、ハードウェア監視だけでは把握できない予兆を検知しする。
また、ハードウェア、ネットワーク、ソフトウェアを含めて総合的な分析技術を身につけたCTCテクノロジーの専任エンジニアが、24時間365日体制で遠隔でシステムを監視し、ユーザーを支援するという。導入時には、システムの過去のログ(動作記録)から運用状況を分析してサービス体感速度に関連した閾値を設定し、運用開始後は継続的な閾値のチューニングにより予兆検知の精度を高めていくという。
これにより、ユーザー企業は自社で総合的な技術とシステム運用経験を持つエンジニアを保有して終日システムの監視を行う必要がなく、障害を未然に防ぐことで本来の業務に専念でき、システム管理者の運用コストと業務負荷が軽減される。
CTCテクノロジーは、既に4月から、障害の検知や切り分けのためのログ収集など、障害発生に伴う業務を自動化するサービス「Avail-I」を開始している。昨今では、障害発生要因はハードウェアではなく、ネットワークやアプリケーションなどに起因することが多く、「Avail-I」のサービス内容を発展させた「Avail-ProE」の提供開始で事業領域の拡大を目指すとしている。