
企業は、ビジネスのアイデアを成果に変えていく必要がある。その際、素晴らしいアイデアをじっくり育てて大きな成果に変えることもできる。しかしながら昨今は、如何にスピード感をもってアイデアを成果に変えられるかが重視される。スピード感をもってアイデアを成果に変えるプロセスは「アジャイル・マネジメント」と呼ばれ、これを実践する組織は「アジャイル組織」と呼ぶことができる。このアジャイル組織が活用するのが、アジャイルなITの仕組みだ。市場環境や顧客ニーズの変化に応じ、サービスや製品を迅速に変化させ適応を続ける。そのためには柔軟なITの仕組みが必要になるのは明らか。そしてこのアジャイルなITの仕組みを「モダンソフトウェアファクトリ」と表現しているのが、CA Technologiesだ。
大きな変化に対応するビジネスレンズと小さな変化に対応する実行レンズ
「モダンソフトウェアファクトリは、アジャイルにフォーカスして変化に即時に対応できるものですが、CAは迅速さだけを重視しているわけではありません。顧客あってこその迅速なデリバリであり、顧客に価値をもたらせなければ意味がありません」と語るのはCA Technologies アジア太平洋日本地域 アジャイル管理担当 バイス・プレジデントのケン・マーティン氏だ。アジャイル開発というと「速さ」に注目が集まりがちだが、顧客に価値を与えるインサイトが必要でありその上でセキュリティも重要になると指摘する。

実際に企業がアイデアを成果に変えるには、2つの側面がある。その1つが「ビジネスレンズ」でもう1つが「実行レンズ」だ。ビジネスレンズとは、アイデアをどう実現するかを考えるもの。市場の競合状況や自社のリソース状況などを判断するレンズになる。これは企業にとっての「大きな変化に」対応するもので、どこに資金を投入するのか、どのタイミングでどの領域にリソースを投入すれば成果を最大化できるかを考える。もちろん市場状況が変われば、それに合わせ随時ビジネスレンズを通した判断も変わってくる。
実行レンズでは、ビジネスレンズの結果を受けて策定した計画を、最適化し実行できるかどうかの判断をする。計画を具体的に実行するにはどうするかを考えるのだ。こちらは企業にとっての「小さな変化」に対応するもので、迅速にデリバリを行うにはどうするべきかなどの判断が必要になる。
CAでは前者のビジネスレンズ部分を管理するものとして、「CA Project & Portfolio Management(PPM)」というプラットフォームを提供している。これを使うことで、経営層が変化に対しどのような判断をすべきかをわかりやすく管理できる。
一方、実行レンズに対応するのは「CA Agile Central」で、これには具体的な成果となるソフトウェア製品を迅速にデリバリをするのに必要なものが全て揃っている。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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