SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

IT産業を革新するサービスサイエンス入門

ユーザーの事前期待がサービスの在り方を決定する~サービスの定義

第5回

 サービスとは何か? その定義はサービスサイエンスにおける大きな課題だ。そもそも、発揮された機能がサービスであるかどうかは、ユーザーの事前期待に適合するかどうかという面が大きい。今回はサービスの定義について考える。

サービスを定義する

 これまでに多くの人々がサービスを定義してきた。しかし、これまで誰もがなるほどと思える定義はないといえるだろう。経済学では「財貨とサービス」を単純に区分けして議論されてきた。しかし、サービスの形態が多様化し、この単純な定義では納得できる議論ができなくなっている。

 このような背景のもと、納得できる「サービスの定義」がサービスサイエンスの大きな課題の一つになっている。2007年1月に行われた情報処理学会の「ソフトウェアジャパン2007」でサービスサイエンスをテーマにした講演とパネルディスカッションが行われた。筆者は講演とパネルディスカッションに参加させてもらった。このパネルディスカッションで東京大学名誉教授の吉田民人先生がサービスの定義に言及された。

「サービスの本質は機能であるが、すべての機能ではなくユーザーの期待に応えるものでなければならない」

 この発言を筆者なりにまとめたのが図1のサービスの定義である。この定義はこれから多くの方と議論を深めていきたい。

図1 サービスの定義
図1 サービスの定義

 このサービスの定義ではヒューマンサービスと製品や設備やシステムなどが提供するサービスを一つの土俵で議論できる。したがって、現実世界の複雑なサービスを対象に価値ある議論が展開できそうである。例えば、コールセンターではエージェントやスーパーバイザーだけでなく、デジタル交換機やコール管理システムなどが提供するサービスをトータルで議論できる。

次のページ
事前期待の構成要素を明らかにする

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
IT産業を革新するサービスサイエンス入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

諏訪 良武(スワ ヨシタケ)

1971年 オムロン入社。85年通産省の∑プロジェクトに参加。 95年情報化推進センター長。97年オムロンフィールドエンジニアリングの常務取締役として、企業変革を実践。 04年OA協会か...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/183 2007/10/29 12:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング