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現場の力を引き出すビジネスインテリジェンス次世代BIシステム

次世代BIの課題

 このようなビジネスの現場を含んだ広範囲なBIシステムの実現には課題がある。一つはBIソフトウェアの価格、コストパフォーマンスの問題だ。これは、BIシステムに限らない問題かもしれないが、パワーユーザだけでなく、幅広い部門のユーザがさまざまな形でシステムを使う。詳細データまでドリルダウンしたり、高度なマイニングを行うユーザから、限られたレポートを参照するだけのユーザもあるだろう。現在のBIのライセンス価格体系は、多様な利用形態に対して十分とは言えない。

 技術的には、大量のデータと数万にもおよぶ多数のユーザに対して、情報を高度なレスポンスで提供するというスケーラビリティが強く求められる。また、各ユーザに合わせた情報の粒度やセキュリティ、ユーザインターフェースなども必須となる。アクセスすべきデータベースもデータソースも多様化し、従来の技術では多くの目的別マートや何万ものレポートを作るため、保守していく必要性に直面し、TCO(Total Cost of Ownership)の問題が発生する。

 最後は、システムの使いやすさである。多数のユーザが使うことになれば、スキルもさまざまなレベルを想定しなければならない。必要ならば詳細なドリルダウンもできるが、ある程度はメニュー化したようなレポートも有用となるシチュエーションも多い。

 これらの課題は全社員が利用、さらには顧客、販売パートナーやサプライヤーといった社外のユーザに利用される環境になると、より明確な課題として認識される。

アーキテクチャレベルの違いで次世代BIをサポート

 マイクロストラテジーでは、膨大なDWH を含む多種多様なデータソースをあらゆるユーザが利用できるような次世代型BIシステムを提供している。実現のために買収によらない、すべて自社開発のアプローチで取り組んできた。システムのパフォーマンスについては、根本のアーキテクチャに関わる問題が多く、アーキテクチャの良し悪しがBI システムのパフォーマンスや将来の拡張性に大きく影響する。

 マイクロストラテジーは、こういった利用状況を10 年以上前から想定しており、そのためのアーキテクチャを開発してきた。1990 年にBI 領域のコンサルとSI を行う会社として起業され、BI ソリューションも開発し、一貫してBI 専業を貫いてきた。1996 年に次世代BI システムの開発をスタートさせた時に、ずっと先の時代を見据えてBI システムの要件を徹底的に研究した。2000年に、膨大なデータやトランザクションを処理するために完全ROLAPをベースとしたアーキテクチャ、Java やActiveXを不要とする100%ウェブブラウザベースのシンクライアント環境、インメモリや動的キャッシュ等を可能にするサーバー機能をもち、データマイニング、定型・半定型・非定型の各種レポーティング、ダッシュボードを含む高品質なドキュメント作成機能、さらにアラートや多数のユーザへの配信機能といった、様々なスタイルのBIニーズに対応できる完全統合型のソリューションを出荷し、その後毎年のように改良し、新機能も追加している。

 環境に依存しないブラウザベースのクライアント環境は、PC やブラウザの種類を選ばず、あらゆる部門やユーザにレポートやダッシュボード環境を実現できる。また、フロントエンドはブラウザなので画面設計や追加・変更にも柔軟に対応できる。サーバー側に構築するキャッシュシステムも、多数のユーザで共有することを前提としている。このように、MicroStrategy 9 は、革新的なアーキテクチャの製品である(図2、3、4)。

図2: デスクトップ、ブラウザ、オフィスツールなど5 つのスタイルをカバーする統合プラットフォーム(MicroStrategy 9)
図3:旧来型、次世代型BIの比較
図4:動的キャッシュアーキテクチャ

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広がるBIの世界で新しいビジネスを創出

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この記事の著者

印藤公洋(インドウ キミヒロ)

マイクロストラテジー・ジャパン株式会社
プレジデント

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https://enterprisezine.jp/article/detail/2201 2010/04/05 07:00

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