『プログラマーとお仕事をするということ 折れないプロジェクトは異文化コミュニケーションから』は、ノンプログラマーの人がプログラマーの考え方や文化を理解する一助となる、ユーモアに富んだ読み物です。
プロジェクトを企画し進行するにあたり、プログラミング経験豊富な人がマネージャーとなることは理想の形。しかし、マネジメントができるのはその経験が豊富な人であり、必ずしも生え抜きのプログラマーではありません。
マネージャーがプログラマーの気質や開発現場の実体を知らないとどうなるのか。あたかもソフトウェア開発を建築に見立てたスケジューリングや増員がなされ、トラブルまみれになり、リリースは予定よりずっと遅れるでしょう。リリースされればまだましなほうかもしれません。
そんな事態を回避するためには、ノンプログラマーであってもプログラマーのことを知っておかなければなりません。本書はまさにそのための1冊なのです。
本書では、まずソフトウェア開発が建築とは似て非なるものであること、そしてアジャイルの考え方を解説。そしてプログラマーが何をどのように行っているのかを説明したあと、プログラマーの心理学について探っていきます。
著者のパトリック・グリーソンさんによるユーモアも光る本書、今お悩みの方はぜひ手に取ってみてください。
目次
第1章:イントロダクション
第2章:なぜソフトウェア開発は建築と似ていないのか
第3章:アジャイル
第4章:彼らは一日中なにをしているのか?
第5章:緑の大きなチェックマーク
第6章:ジャーゴンの謎を解く
第7章:プログラマーを採用するには
第8章:プログラマーの心を占めるもの
第9章:プログラマーを上機嫌に保つ
第10章:すべてが悪くなるとき