従来、同社のパッケージソフトは小売業基幹システムなど一部の製品においてクラウドでの提供を行ってきたが、「CPU、メモリー、ストレージなどの容量を自由に選びたい」「任意の物理機器をクラウド環境に設置したい」「強固なセキュリティーを担保したい」などの要望を受け、それらに対応するクラウドサービスを開始するものだという。
・ネットワーク構築、運用までワンストップで
従来のクラウド対応製品を「IPaC」での提供に切り替えると共に、今後は金融機関向け製品や公共機関向け製品など、要望に応じてクラウド対応製品を順次拡大していくという。今まで同社の製品を導入するにはすでにクラウドに対応している一部の製品を除き、別途オンプレミスやパブリッククラウドで基盤構築をする必要があったが、今後はパッケージ導入からネットワーク構築、運用までを全ておまかせのワンストップで利用できるという。
・サーバーリソース容量を自由に選択可能
「IPaC」は一般的なパブリッククラウドとは異なり、CPUを1コアずつ指定できるなど、メモリー、ストレージ、仮想ルーター、専用回線配線などのサーバーリソース容量を自由に選択できることが特徴。必要な分だけ利用できるため月額コストを最小限に抑えることができる。
・任意の物理機器をクラウド環境に設置可能
クラウド環境に希望の物理機器を設置することができる。これにより柔軟なシステム基盤の構築が可能となる。一般的なパブリッククラウドでは、希望する機器用に別のデータセンターを確保する必要があり、コストが高騰する大きな要因となる。
・強固なセキュリティーを実現
仮想サーバー単位での暗号鍵の設定に対応。カード情報などの機密データも安心して預けられる。要望に応じてPCI DSSへの対応も可能。また、ホスト型ファイアーウォールも採用している。1つの仮想サーバーを丸ごと囲んでフィルタリングする方式で、同じセグメントのサーバーでも許可がない限り相互のデータ通信はブロックされるのでウイルスの拡散防止にも有効。