現在、デジタル・トランスフォーメーションにより、ビジネス拡大のためのIT活用が進む中、企業では意思決定のスピードアップや効率化が求められており、新規ビジネスを素早くスモールスタートで始め、スケールアウトさせることが可能なアジャイル開発手法のニーズが高まっている。
KDDIは2017年2月より、Scrum社ならびに日本のアジャイル開発を牽引する永和システムマネジメントと、アジャイル開発の教育セミナーを実施してきたが、今回のScrum社との業務提携強化により、Scrum社の手法を取り入れたアジャイル開発支援を拡充し、永和システムマネジメントと共同で、日本人講師によるアジャイル開発教育セミナーの開催やアジャイル開発の立ち上げからアジャイルな組織運営手法の定着に至るまで幅広いスクラムチーム支援を行っていくという。
KDDIでは、Scrum社から「スクラム」のトレーニングおよびコーチングノウハウを継承することにより、今後、日本でのアジャイル開発のトレーニングおよびコーチングの経験が豊富な永和システムマネジメントと共同で次のようなアジャイル開発支援を展開する。
1. Scrum社の認定資格セミナー開催を増設
・Scrum社認定資格スクラムマスター(LSM)研修:アジャイル開発チームの立ち上げや開発推進手法について
・Scrum社認定資格スクラムプロダクトオーナー(LSPO)研修:アジャイル開発におけるサービス要件の定義手法について
・Scrum社認定資格Scrum@Scale研修:組織全体にスクラムを採用し、アジリティを向上する組織運営方法について
2. Scrum社の手法によるアジャイル開発チーム支援を新規に開始
スクラムの手法に基づくアジャイル開発の実践経験やコーチ実績が豊富なスクラムコーチが、企画段階からシステム開発までを一貫して支援し、社内でアジャイル開発を実践できるようになるまで継続して支援。今後、デジタル・トランスフォーメーションに取り組むにあたっては、小規模なアジャイル開発チームの立ち上げだけではなく、ビジネスをスケールアウトさせていくための仕組みが必要となるが、KDDIと永和システムマネジメントでは、Scrum社の手法に基づき、事業全体でアジャイル開発を進めていくための組織運営も支援していく。