GRCSでは、2018年10月にトライアルユーザー企業を募集し、企業が抱える全社的リスクマネジメント(ERM)に関する課題を探りながらツールの開発を進めてきたという。
全社的リスクマネジメント(ERM)に共通する課題としては、グループ会社や海外法人など、本社から離れた場所での不正や不祥事などのリスクを把握したいものの、調査票の回収率が低く、そもそも全社リスクを把握できないといった事態などが見られるという。
回収と集計および催促に時間を取られ、リスクの分析やコントロールの進捗管理に十分な時間をかけることができない、サイバーセキュリティ等など特定のリスクについては、より細かいレベルでのリスク対応状況の把握を行う必要があるなどの課題があがっていたという。
GRCSは、それらを踏まえた上で「ERMT」の機能として、事業所やグループ会社別の進捗状況のレポートや、期限のアラートなど期日管理機能の強化、リスクと資産を紐付けて個々の資産での対応状況を管理できる機能を追加した。
■「Enterprise Risk MT(EMRT)」の特徴
「ERMT」は、全社的リスクマネジメント(ERM)を支援するクラウドアプリケーションになる。ISO31000が求めるERMのライフサイクルに沿った継続的なリスク管理のための基盤を提供する。リスク・コミュニケーションを充実させ円滑化することで、経営の意思決定における的確なリスク情報活用を支援するとしている。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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