今回の機能拡充により、従来から提供しているセキュアに大容量データを送信できる「データ転送サービス」のセキュリティ機能を強化したほか、今回新たに、データをセキュアに長期保管して必要な時にだけ取り出せる「セキュアアーカイブサービス」を提供開始する。
これらのサービスを活用することで、CADなどの設計図面データを複数企業間でセキュアに転送・共有することや、監査資料などの機密性の高いデータを、クラウド上にセキュアに長期保管することなどが可能になるという。
「グローバルセキュアデータ転送サービス」は、ZenmuTechの秘密分散ソリューション「ZENMU」の技術とパブリッククラウドを活用したサービスになる。このサービスは、コストを抑えながら4重のセキュリティ対策(1.秘密分散技術により機密情報を無意味化、 2.無意味化した情報を複数のデータにピース化[細分化]、3.ピース化したデータを暗号化されたHTTPS通信を利用し転送、4.複数のクラウドサーバーに分散保管)により、セキュアなデータ転送・共有を実現する。
新たに提供開始する「セキュアアーカイブサービス」は、機密情報を無意味化したうえで複数のサーバーにデータを分散することにより、セキュアな状態で自社他拠点や関連企業とデータを共有することが可能だ。万一、サイバー攻撃によって第三者にピース化したファイルが盗まれても、組み合わせ方法が分からないため復元されず、データを保護することが可能になる。
また、「データ転送サービス」では、 MACアドレス(PCに固有に割り当てられた識別情報)を利用してログインできるPCを限定する機能や、上長承認後にデータを転送する機能、一時的に利用するユーザーに対してワンタイムパスワードを発行する機能などのセキュリティ機能を強化した。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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