アリババクラウドは、5月20日、データベースプロダクト「ApsaraDB for PolarDB」、セキュリティプロダクト「Web Application Firewall」、ネットワーク高速プロダクト「Global Acceleration」の日本での提供を開始した。
「ApsaraDB for PolarDB」は、アリババクラウドのリレーショナルデータベースサービス。2019年の「アリババ・グローバル・ショッピング・フェスティバル」においてピーク時に毎秒8700万件のリクエストを処理するなど、高い弾力性と信頼性を兼ね備え、アリババの電子商取引プラットフォームの運用を支えている。
最大100TBのストレージと最大16ノードによる構成が可能で、MySQLおよびPostgreSQLとの完全な互換性、Oracleとの高い互換性を備える。さらに、コンテナ仮想化技術や共有・分散型クラウドストレージ技術を利用して、CPUやメモリを容易に拡張できる。
「Web Application Firewall」は、アリババクラウドの社内でクラウドセキュリティインテリジェントコンピューティング機能を活用し、サイバー攻撃やデータ漏えいを防ぐ。SQLインジェクション、クロスサイトスクリプティング(XSS)、一般的なWebサーバプラグインの脆弱性を突いた攻撃、トロイの木馬のアップロード、コアリソースへの不正アクセス、および一般的なOWASP(Open Web Application Security Project)攻撃を防御できる。
2019年の「アリババ・グローバル・ショッピング・フェスティバル」では、プラットフォーム上で行われたすべてのリクエストに対して、セキュリティチェックを行った実績がある。
「Global Acceleration」は、企業のグローバルなインターネット接続をサポートするネットワーク高速化サービス。アリババクラウドのグローバルネットワークに支えられており、世界中のユーザーに高速なネットワーク体験と超低遅延伝送を提供できる。
数分以内の有効化が可能なので、迅速かつコスト効率に優れたサービスを導入できる。オーディオやビデオなどさまざまなファイルタイプの送信を高速化するため、リモート会議、オートメーション、Webサービスの高速化、在宅勤務といったシナリオで、多国籍企業など異なるリージョンのチーム同士のコミュニケーションを向上する。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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